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Younode株式会社 代表取締役 新井 史朗|突撃!札幌のスタートアップ起業家たち

突撃!札幌のスタートアップ起業家たち

突撃!札幌のスタートアップ起業家たち

STARTUP CITY SAPPOROの記者会見が行われてから早1ヶ月…「札幌ってぶっちゃけスタートアップのイメージがない!」という方が多いのではないでしょうか?

確かに、これまではそうだったかもしれません。でも実は少しずつ札幌でスタートアップ企業が増えつつあるのを、ご存知ですか?

そこで!STARTUP CITY SAPPORO事務局(以下SCS事務局)は札幌で活躍する起業家たちにインタビューし、札幌の起業事情を丸裸にしてしまおうという企画をスタートさせました!その名も…「突撃!札幌の起業家たち」

Younode株式会社 代表取締役 新井 史朗

Younode株式会社 代表取締役 新井 史朗

今回お話を聞いたのは、札幌に拠点を構える、Younode(ユーノード)株式会社代表取締役の、新井史朗さんです!

新井さんは、就職、Uターン、会社員を経て、1年ほど温めていたアイディアをOpen Network Lab HOKKAIDO(以下、Onlab HOKKAIODO)に応募し起業、DemoDayではオーディエンス賞を受賞されています。現在は、個人データを一括管理するサービス『Younode』を開発し、ID パスワードをはじめ、SNS のタイムラインやEコーマスの購買履歴など、個人のデータをきちんと自分で管理してコントロールする社会を目指しています。

そんな新井さんに、スタートアップ事情を猛烈勉強中のSCS事務局・岡山が、「札幌で起業するってぶっちゃけどうなんですか?」と聞いてきました!

<聞き手:岡山ひろみ(SCS事務局)>

「起業するぞ!」と思ったことはない、だけど「札幌で何か面白いことはしたい」と思っていた

Younode株式会社 代表取締役 新井 史朗

岡山
新井さん、本日はどうぞよろしくお願いいたします!では早速…Younode(ユーノード)株式会社を作るまでは、どうしていたんですか?

新井
普通にサラリーマンをしていましたよ。東京でキャリアをスタートさせました。その会社は一部上場して社員8000人くらいいるような会社だったのですが、起業家志望の人が集まっていて、2〜3年働いて起業しようという雰囲気でした。自分もその時からふんわりと「起業できたらいいかな」とは思っていましたね。
色々あってUターンし、札幌のITベンチャーに転職しました。これから上場するというタイミングだったので、社内SEとして会社の基幹システム等を整備して、会社の仕組みを整える上場準備をしていたんです。なので上場までの一連のプロセスを経験できました。
上場した後は「何をやろうかな」って考えていたのですが、起業のアイディアを1年ぐらい温めていて、たまたま見たOnlabHOKKAIDOの1期生募集が始まるということで応募して、今に至ります。

岡山
札幌で起業を考えていたからUターンしたわけではなくて、先に札幌に帰りたくて帰ってきてタイミングがあったから起業したみたいな感じなんですね!

新井
「必ず起業するぞ!」と考えていたわけではなくて、「何か札幌で面白いことをしたいな」とは考えていました。なので起業に関しては、上手くやりたいこととかタイミングが重なったからなんですよね。
裸一貫で札幌で起業するっていうのは大変だと思うので、困ったら相談もできるOnlabHOKKAIDOを選びました。自分が裸一貫だったら起業していたかわからないですね。まぁでも、あまり深く考えずにやるのもいいと思いますよ(笑)

岡山
起業家の話を聞くと『小さな一歩から始めました、それで気づいたら企業になってました』みたいなことを聞くんですけど、実際その小さな一歩がなかなか踏み出せないと思うんですよ。例えば新井さんだったら”OnlabHOKKAIDO”に応募するみたいな。勇気を出して一歩踏み出すコツみたいなのがあるんですか?

新井
僕の場合はモヤモヤ考えている時期が長くて、何かチャンスがあればとはずっと考えていました。でも…確かにあの一歩は何だったんだろう(笑)
確かにOnlabHOKKAIDOが始まる話はだいぶ前から見てて、存在も知ってたけれど、応募しようなんて思ってなかったんですよ。でもある時ふと、今考えているビジネスモデルを応募したら良いんじゃないかなって思って。そこから資料にまとめて…っていう。当時一緒に起業しようとしていたエンジニアの人がいて、あーだこーだ1年位一緒にやってたんですけど、お互い働いていると進まないし、それなりにサラリーマンが充実しているとなかなか会社を辞めようとならないんですよね。だから僕も在職中に応募しましたし、応募してからOnlabHOKKAIDOは会社を作ることなんだって気づいて(出資もあるため)、じゃあ会社にも言わなきゃ行けないなということで会社に言いました。しばらくは複業として起業して、DemoDayでオーディエンス賞をもらって、ある程度、一般の人にも割と必要とされているサービスなんだなということが分かって、退職したんですよね。

OnlabHOKKAIDOの3ヶ月に渡るプログラムとDemoDayの1ヶ月後くらいまでサラリーマンやっていたそう。「めちゃくちゃ大変だったので、たぶんOnlabHOKKAIDOのプログラムに参加するなら、会社は早めに辞めた方が良いですね(笑)」だそうです。鉄人だ…!

札幌を選んだのは札幌が好きだから。札幌にいようが東京にいようが、サービス次第、経営者次第だと思う

Younode株式会社 代表取締役 新井 史朗

岡山
東京で起業するほうが、起業家仲間もいる投資家もいるし、インターネット系サービスだったら東京の方が切磋琢磨できそうだなと思うんですが、なぜ拠点は札幌にしようと思ったんですか?

新井
実はあまり合理的な理由はなくて、単純に札幌が好きだから。好きな場所で働きたいと思ったからなのが理由の一つ。確かに東京の方が投資家はたくさんいるのはその通りなんですけど、札幌にいるから東京の投資家やコミュニティにアクセスできないということは全く無くて、それこそOnlabHOKKAIDO1期生なので、母体のデジタルガレージのコミュニティにアクセスできるし、ピッチコンテストとかに出れば東京の投資家とも簡単にコミュニケーションもとれる。そこから先っていうのは、札幌にいようが東京にいようが場所は関係なくて、サービス次第、経営者次第だと思うんですよ

岡山
なるほど。ちなみにYounode株式会社の投資家って東京の方ですか?どうやって投資家とのコネクションを作ったんでしょうか?

新井
僕らは札幌の投資家で固めてるんですが、一番最初のきっかけはOnlabHOKKAIDOのDemoDayなんですよ。それ以外の東京の投資家さんは、自分で参加しに行ったスタートアップイベントで登壇者だった方に名刺交換しにいって、そこから興味持ってくれた人とか、B-Dash Campの札幌開催のときにピッチコンテストに出場したりとか、名刺交換して1〜2分事業の説明して、って感じですね。

岡山
名刺交換ってすごいんですね!札幌って、VC(ベンチャーキャピタル)やらファンドなんかがとっても少ないし、スタートアップ起業も少ないので投資し慣れていない気がするんですけど、そこはぶっちゃけどうですか?

新井
たぶん僕らみたいなスタートアップがちゃんとイグジット(※)して、そこで初めてエコシステムが出来上がってくると思うんです。今は札幌で資金調達をしてイグジットした人はそんなにないと思いますし、だから単純に動くお金がまだまだ少ないですし、ファンドも企業も一緒に成長していかなきゃいけないと思います。
ちなみに、お金に関しては札幌をアテにせず東京のVC狙って行くのもありだと思います。東京との関係は、札幌にいながらでもちゃんと作れるんですよ。東京でも10億規模の投資がどんどん増えているし、日本国内だけでも十分に投資環境は整っていると思いますね。

※スタートアップの創業者やベンチャーキャピタルが投資した資金を回収する方法、のことを指します。 イグジットの方法として代表的なものは、株式公開(IPO)と、企業買収(M&A)が挙げられます。

イグジット…聞き慣れない言葉です。OnlabHOKKAIDOではそういうことも教えてくれるのかな…

起業は「自分はこうしたい」と周りに伝えることから始まる

岡山
OnlabHOKKAIDOに1期生として参加してどうでしたか?

新井
起業の考え方やファイナンスとか、勉強していたつもりではあったんですよね。でも実際やるとなると味わう大変さがすごい(笑)そんな中で、これまでのOnlab(東京では2010年からこの取組が始まっている)の卒業生の話とかプレゼンテーションの練習とか事業のブラッシュアップとかの手伝いだったり、壁打ち相手になってくれたりとかしてくれたんです。札幌のビジコンってだいたい審査して賞金出すくらいなのですが、ハンズオンで何から何までバックアップしてくれるっていうのが北海道にあるというのは、本当に大きいと思います。今まで起業経験がない人ほど活用するほど良いと思いますね。

岡山
OnlabHOKKAIDO手厚いですね!そういう話を聞くと、変に気構えずにちょっとやってみたらいいじゃん!と、捉え方が変わってきました(笑)

新井
昔みたいに、1億2億工場建てますっていう起業は、もはやあんまりないじゃないですか。エンジニアだったらパソコン1台でできるかもしれないし、エンジニアじゃなくても仲間集めて一緒にやるメンバーいたらいろんなことできるので。

岡山
たしかにそうですね!

新井
きちんと組織を作って資金調達するというのは、チームを作るということでもあると思うんです。
僕はOnlabHOKKAIDOに応募すると同時に、いろんなエンジニアにエレベーターピッチしに行ったんです。何人かは共感してくれる人がいて、今一緒にやってる疋田もその時に直接声をかけてたのがきっかけ。仲間を説得するところから起業は始まってると思うんですよ。だから「起業したいな」って思ってる人は、まず仲間に「こういうことやりたい」っていうのをぶつけてみたらいい。そうしたら、いろんなことが動き始めると思います気軽にそういうのから始めてみて、「こういうサービスほしいよね」って何人かに言ってもらえるとか、家族に納得してもらうとか、そうやって手応えを掴んでいってほしいですね
法人の設立はいつでもできるんですよね、ただの事務手続きの話なので必要になったタイミングでやればいいんですよ。そしたら銀行口座作らないといけないし、ファイナンスもしないといけないし、って色々進んでいくんです。そうやって、走りながらいろんな知識をつけていって、仲間を増やしていって、カタチにしていけばいいと思います

岡山
Younodeが担っている役割って、どんなものだとお考えですか?

新井
僕は、これから札幌を経済的にも魅力度的にもっと上げていきたいんです。例えば、アメリカだとNYもデカイけどNYだけじゃないじゃないですか、いろんな都市がある。日本もそうなって良いはずだと思っていて、だから札幌の経済をもっと活性化させたい。札幌には応援してくれる人がたくさんいるので、あとはきちんとスタートアップが出てきて、僕らみたいな会社がちゃんと成長する。なので札幌のスタートアップのエコシステムを作っていく役割を担っていると思ってます

札幌のスタートアップエコシステムの一翼を担う新井さん。かっこいいです!エコシステムができてないからこそ、挑戦のしがいがありますね!

インタビューを終えて

起業ってほんと大変だなというイメージしかなかった私ですが、いざ起業した方の話を聞いてみると、やっちゃえば意外といけるのかもしれない…!と思った岡山なのでした。
しかし、エクイティファイナンスってなんだろう…?

Younode株式会社 代表取締役 新井 史朗

新井 史朗(あらい しろう)1986年札幌市生まれ。横浜国立大学卒業後、情報通信系商社に入社。その後、札幌へUターンし、フュージョン株式会社でERPの導入、内部統制の構築、システム監査等を経て、IPOを経験。 2018年にCryptoLake, Inc.(現Younode)を創業し、Open Network Lab HOKKAIDOに参加し、オーディエンス賞を受賞。

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