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J-Startup HOKKAIDO インターンマッチングイベントレポート

2022年9月7日、SAPPORO Incubation Hub DRIVEにて『J-Startup HOKKAIDO インターンマッチングイベント』が開催されました。

これは、STARTUP CITY SAPPOROが経済産業省北海道経済産業局と共同で、起業に興味関心のある学生に対して行った、インターン説明会です。第1回目である9月7日は、J-Startup HOKKAIDO(※)認定企業のうちの4社が登壇し、企業説明ピッチの後に、4社に対してQ&Aセッションが行われました。

※J-Startup HOKKAIDO とは、経済産業省北海道経済産業局と札幌市、さっぽろ産業振興財団が共同で実施している事業です。札幌・北海道に根差した有望なスタートアップ企業を認定し、その企業に対して集中した支援を行っています。現在、J-Startup HOKKAIDO認定企業は40社にのぼります(2022年10月現在)。

登壇4社プロフィール

株式会社ランドスキップ 代表取締役/CEO 下村 一樹 氏

1987年生まれ、北海道札幌市出身。 北海道大学を卒業後、アップルコンピュータに入社。 コンサル会社役員を経て、2015年6月(景観の日)、ランドスキップを創業。 X-Tech Innovation 2016 最優秀賞、EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2018 北海道代表。令和3年度 北の起業家表彰 優秀賞。

株式会社ランドスキップHP
風景を切り替えるデジタル窓「バーチャルウィンドウ」による「風景の流通」を目指しています。

株式会社ファームノート 代表取締役 下村 瑛史 氏

1982年生まれ、北海道札幌市出身。2005年中央大学卒業。 学生時代に広告系ベンチャーにインターンとして入社後、広告業界で約10年間従事。 大手広告代理店出向を経て、2014年株式会社ファームノート入社。 北海道エリアのセールスマネージャー、取締役 専務執行役員を経て現職。

株式会社ファームノートHP
生産性の高い酪農・畜産の実現に向けて「Farmnote Cloud」、「Farmnote Color」などを開発。

株式会社バーチャルキャスト 代表取締役/CEO 松井 健太郎 氏

1977年生まれ。北海道北広島市出身。札幌市内の大学卒業後にフリーランスのエンジニアとして活動を開始。順調に拡大を続け2007年には法人化し株式会社インフィニットループを設立、ブラウザゲームやスマホ向けゲーム開発などを手がける。2019年7月には株式会社ドワンゴとの合弁会社である株式会社バーチャルキャストを設立し代表取締役社長に就任。メタバース空間内で生きていける未来を創るため日々活動を続けている。

株式会社バーチャルキャストHP
様々な分野で活用されているVRライブ・コミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」の開発・運用をしています。

ゼロスペック株式会社 代表取締役 多田 満朗 氏

1976年生まれ、北海道札幌市出身。2004年Red Rocks Community College卒業後、ニトリパブリック(ニトリホールディングス)入社。広告代理店業務や海外MD業務、通販事業(自社化PJ)、調達改革PJなどに従事。2015年ゼロスペック株式会社を設立、代表取締役就任。

ゼロスペック株式会社HP
IoT/AI/データを活用した自動配送在庫発注管理サービス(SaaS)”GoNOWを提供しています。
X-Tech Innovation 2020最優秀賞。NoMaps2019(起業家万博)最優秀賞。2020年にENEOS株式会社様、三信電気株式会社様から、約2.3億円の資金調達を実施済み。

各社代表による企業説明ピッチ

まずは、各企業の代表による、企業説明ピッチです。1社7分で事業の強みや魅力を説明していきます。

△TOPバッターは、株式会社ランドスキップ代表取締役の下村氏

△株式会社ファームノート代表取締役の下村氏

Q&Aトークセッション

続いて、質疑応答です。参加者の皆さんから寄せられた質問に対し、登壇者が答えていきます。

Q.自分にはこれといったスキルはないですが、スタートアップ企業に興味があります。こんな自分でもインターンはできますか?

A.株式会社ファームノート 下村瑛史 氏
私はスタートアップに興味があり、大学4年生のときに、インターンシップの合同企業説明会に行きました。そこでとある会社に「明日から来て」と言われて、本当に翌日からインターンを始めることになりました。インターンを始めると、何もできなくて、いろんな失敗をしました。しかし、それが自分の原点になっているんですね。だから、何もできなくても、飛び込んだほうがいいと思います。

A.株式会社ランドスキップ 下村一樹 氏
技術とスキルは後でいくらでも追いつけますし、大差がないんです。じゃあ何が大事なのかというと、スタートアップでは、正解を見つけ出す能力よりも、選んだ道を正解に変えていく覚悟が大事。精神論になってしまいますが、初期のスタートアップでは、覚悟や気合がとても大事だと思うので、質問された方も「何もできないからこそ気持ちでは負けない」と思って挑戦してほしいです。

A.株式会社バーチャルキャスト 松井健太郎 氏
私は、一度就職したあとにスタートアップに転職し、社長の隣で社長業のいろはを学んだので、スタートアップに入ったのはとてもいい経験でした。
スキルは、土日を使って勉強してみて、それでできなくても「分からないなりにやってきました!」と持っていくのがベンチャースピリッツだと思います。「できないんです」ではなくて、「分からないけど、やりたいから自分なりにやってみました」とアタックしてみるのが良いと思います。

A.ゼロスペック株式会社 多田満朗 氏
「何もできない」が、スタートアップだと逆に強みになったりすることもあると思います。なぜなら、スタートアップで大切なのは、信じてやり抜くということ。信じてやり抜いていけば、それが強みになることだってあります。なので、何もできないから諦めるのではなく、まずは一歩踏み出してほしいです。

△質問に答える株式会社バーチャルキャスト代表の松井氏

Q.就活と並行してインターンを行うことは可能ですか?

A.ゼロスペック株式会社 多田満朗 氏
可能です。現在、弊社でアルバイトをしてくれている学生は、4月から別の企業に就職することが決まってます。個人的には、別の企業に就職するのは寂しいですが、スタートアップで働いた経験は、次の会社でも絶対に活きるはずです。それが、スタートアップの醍醐味でもあると思います。

A.株式会社ファームノート 下村瑛史 氏
私自身の体験談ですが、就活中もずっとインターンをやっていました。ある時、就活で大企業の面接で、「君は何がやりたいんだ」と聞かれました。その時、将来やりたいことが分からなくて、「分かりません」と答えたんですね。実際、インターンでやっていたことが、直近のやりたいことだったんです。だから、大企業に入社せず、インターンをやっていた企業に就職しました。やりたいことは、やってみないと、やりたいかどうかなんて分からないんです。就活も、インターンも、時間が許す限りやったらいいと思います。

その後、参加者との交流会が行われました。起業やスタートアップに興味関心のある学生たちが、スタートアップ企業の代表と、事業やインターンシップに関してなどについて話す様子が見られました。

△起業やスタートアップに興味のある学生たちと交流する、ゼロスペック株式会社代表の多田氏

参加した学生からは、

「今後の指標になるようなお話しを聞くことができた」

「スタートアップに対して興味程度だったが実際に行ってみたいと思った」

「ここまでオープンにビジネスに対するコミュニケーションができるのかと驚いた」

「自分がまず行動を起こすことが重要であると聞き、やるべきことが洗練されました」

といった声をいただきました。

今回登壇した4社は、引き続き学生インターンを募集中です。興味のある方は、下記の連絡先までお問い合わせください。

▼お問い合わせ先
経済産業省北海道経済産業局 地域経済部 産業技術革新課(J-Startup HOKKAIDO事務局)
TEL:011-709-2311(内線2588)
E-mail:hokkaido-gijutsu@meti.go.jp

ライター:SCS事務局

岡山ひろみ

札幌出身、大樹町在住の猫を愛するWEBライター。