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北海道スタートアップキャリアフェア イベントレポート

北海道スタートアップキャリアフェア イベントレポート

2022年2月20日、SAPPORO Incubation Hub DRIVEにて『北海道スタートアップキャリアフェア』が開催されました。

道内の学生を主な対象に、起業への関心を高め、起業を選択肢の一つとして考えるきっかけとなることを目的としており、経済産業省北海道経済産業局主催のイベントです。

第1部では、投資家として第一線で活躍するスタートアップ経営者から、起業やスタートアップの意義、スタートアップの取組事例を紹介しました。

第2部では、インターンシップに関心のあるスタートアップと学生のマッチングを目的に、J-Startup HOKKAIDO認定スタートアップ4社が自社の魅力を発信しました。

※「J-Startup HOKKAIDO」は、グローバルに活躍することが期待される地域に根差した有望なスタートアップ企業を選定し、公的機関と民間企業が連携して集中支援を実施することで、スタートアップ企業の飛躍的な成長を図ることを目的に、経済産業省北海道経済産業局と札幌市、さっぽろ産業振興財団が共同で実施している事業です。

第1部「Chatwork創業者が語る、起業から上場までのリアル。」

第1部は、Chatwork創業者であり、SEVEN Founderの山本敏行氏による公演です。

SEVEN Founder(Chatwork創業者)山本 敏行 氏

昭和54年3月21日、大阪府寝屋川市生まれ。
中央大学商学部在学中の2000年、留学先のロサンゼルスでEC studio(2012年にChatWork株式会社に社名変更)を創業。2012年に米国法人をシリコンバレーに設立し、自身が移住して5年間経営した後に帰国。
2018年Chatwork株式会社のCEOを共同創業者の弟に譲り、翌2019年東証グロースへ550億円超の時価総額で上場。現在はエンジェル投資家&スタートアップ起業家コミュニティの「SEVEN」に注力している。著書に「投資家と起業家」、「放課後は高校生起業家」がある。

SEVEN HP

創業した当初からChatWorkができるまで、「30回くらいビジネス変わっている」と話す山本氏。起業して1発でホームランを打てるわけではありません。少年野球から始めて三振を経験していってホームランを打てる様になるのと同じで、とにかく打席に立ち続けることが大事ですと、起業を野球に例えて説明しました。

自身の経験を余すことなく伝えた山本氏は、参加者の学生に対して「学生のうちにやっておいた方が良いことは、”冷や汗をかいて、熱病にかかる!”ことだ」と話しました。「冷や汗」はすなわち「チャレンジ」であり、冷や汗をかいた量だけ成長するので、もし冷や汗をかけていないのであれば、かける環境に飛び込むべきだと、学生の背中を押しました。

講演の最後には、質疑応答が行われました。実際に起業している学生や、シリコンバレーに行くことが決まっている学生から、質問が寄せられました。

第2部 J-Startup HOKKAIDOピッチ

第2部では、インターンシップに関心のあるスタートアップと学生のマッチングを目的に、J-Startup HOKKAIDO認定スタートアップ4社が自社の魅力を発信しました。

登壇した企業は、株式会社インプル、ネットドア株式会社、株式会社FLINTZ、フォレストデジタル株式会社の4社です。

株式会社インプル 代表取締役CEO 西嶋 裕二 氏
1973年、北海道生まれ。立命館大学理工学部中退。株式会社ソフトフロントホールディングスを経て、株式会社コネクトテクノロジーズ(現:株式会社ジー・スリーホールディングス)で金融機関向けモバイルアプリ開発事業に従事。2011年、株式会社インプルを設立し、代表取締役CEOに就任。2021年F&Pジャパン株式会社CTO就任。2022年8月より一般社団法人北海道モバイルコンテンツ・ビジネス協議会会長就任。

株式会社インプル HP

創業以来、「先進技術で革命を起こす」という理念をかかげ、React Nativeやブロックチェーンなど時代によって変わるニーズに応じながら常に先進技術を取り込んだソフトウェア開発で法人顧客の課題解決を行うシステムインテグレーション事業を展開。さらに、クラウド型スキルシート管理サービス「Skill-Repo」やリアル店舗を持つ事業者向け店舗DXソリューション「OneStack」などの自社製品開発を行い、高い技術力で顧客の課題解決にソフトウェア開発支援という形で貢献している。

ネットドア株式会社 代表取締役CEO 藤田 知直 氏
北海道札幌市に本社を置く、中国深圳(ハード・製品)及びフィリピンセブ島(システム開発)に子会社を設けデジタルサイネージの製造開発やLEDビジョンに関するハード面、AIやアプリケーション開発、映像配信管理システム(CMS)、CGや動画コンテンツ制作等のソフト面など顧客ニーズに合わせてハード・ソフト両面の開発をワンストップで取り扱うデジタルソリューションカンパニーです。

ネットドア株式会社 HP

ハード・ソフト、コンテンツを中心とし、全てを内製化し、常にワクワクするサービスを皆で考えています。アイデアとクリエイティブ思考をベースに、XRソリューションや様々なセンサーを用いたインタラクティブビジョン等の開発。これらの取組を通じて、地域イノベーションを推進し、モノ・コト両面の提供を通じ地域発展を担う会社です。

株式会社FLINTZ 代表取締役CEO 高森 拓也 氏
1984年、札幌生まれ。新卒で現・東証STD上場のネット広告代理店に入社、新規事業・新部署を立ち上げ、年間3~5億円予算のクリエイティブ責任者を数社経験。2021年10月に株式会社FLINTZを設立。設立半年で、4つのアクセラレーションプログラムに採択、グロービスが主催のアクセラレーションプログラム「G-STARTUP」にて北海道企業として初の優秀賞を受賞。X-Tech Innovation 2022 北海道地区大会にて審査員特別賞を受賞。

株式会社FLINTZ HP

ビル管理を見える化し、生産性と価値を向上させるクラウドツール「ビルカン」の開発・運営をしております。

フォレストデジタル株式会社 代表取締役CEO 辻木 勇二 氏

「テクノロジーは私たちを幸せにしているのか?」という問いに答えるためヤフー出身者や十勝の林業家とともに、北海道十勝郡浦幌(うらほろ)町初のIT企業フォレストデジタル株式会社を設立。メルペイ前取締役、ヤフー等を通じて、IT新規サービス3社の会社設立・立ち上げを経験。
以前は財務省の開発金融専門官として地球環境問題や気候変動課題を担当し、途上国の温暖化問題や森林、生物多様性保全などに取り組む。
没入自然空間「uralaa(うらら)」を開発・提供。VRゴーグル不要で、森や自然(目)、小鳥のさえずり(耳)、木々の香り(鼻)に包まれる五感で感じる空間型VRです。オフィスや店舗、病院等の室内空間を様々な地域の森や自然の空間にします。現在国内に7つの常設施設を設置。

フォレストデジタル株式会社 HP

没入自然空間「uralaa(うらら)」を開発・提供。VRゴーグル不要で、森や自然(目)、小鳥のさえずり(耳)、木々の香り(鼻)に包まれる五感で感じる空間型VRです。オフィスや店舗、病院等の室内空間を様々な地域の森や自然の空間にします。現在国内に7つの常設施設を設置。

昨年9月に行われたインターンマッチングイベント同様、各企業の代表による企業説明ピッチが行われました。

最後に、ピッチを行った4社の起業家と、起業志望の参加者との交流会が行われました。ピッチの質問や、自身の事業の相談等、会場のあちこちで熱い議論が交わされました。

イベント当日の動画をこちらにアーカイブとしてアップさせていただきましたので、ご興味のある方はぜひご覧ください!

また、今回登壇したJ-Startup HOKKAIDO認定企業の4社は、引き続き学生インターンを募集中です。興味のある方は、下記の連絡先までお問い合わせください。

▼お問い合わせ先
経済産業省北海道経済産業局 地域経済部 産業技術革新課(J-Startup HOKKAIDO事務局)
TEL:011-709-2311(内線2588)
E-mail:bzl-hokkaido-gijutsu@meti.go.jp

ライター:SCS事務局

岡山ひろみ

札幌出身、大樹町在住の猫を愛するWEBライター。