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【イベントレポート】シリコンバレー発の小中学生向け起業家教育プログラム「BizWorld」を札幌で初開催!!

【イベントレポート】シリコンバレー発の小中学生向け起業家教育プログラム「BizWorld」を札幌で初開催!!

イベント内容

BizWorldは、シリコンバレーの投資家Tim Draperが娘に自身の職業を教えるために開発した、100カ国・80万人の子供達が受講している起業家精神育成プログラムです。
21世紀スキルである4つのC(コラボレーション力・クリティカルシンキング力・コミュニケーション力・リーダーシップ力)、およびアントレプレナーシップマインドを身につけることがプログラムの目的です。

日本国内ではIKIRU合同会社さんがBizWorld JAPANとしてコンテンツを展開していますが、 同社の協力をいただき、今回初めて北海道で同プログラムが開催されました!!

BizWorld Japan 2DAYプログラムin SAPPORO

日時

3月25日(土)、26日(日)の2日間 10:00~17:00

場所

インタークロス・クリエイティブ・センター

対象

小学3年生~中学3年生

定員

24名

料金

無料(2日間の参加が条件)

プログラム内容

bizworld2day札幌パンフレット

今回のプログラムは絵はがき屋さんの会社を作ろうというもの。

絵葉書を飾るデコレーション選びに悩む子供たち


投資家が作ったプログラムらしく、ただのお店屋さんごっこではなく、会社設立から銀行融資、ベンチャーキャピタルからの出資、マーケティング、デザイン、セールス、などあらゆることを体験します。

プログラムの詳細についてはここに記載できませんが(ぜひ次回以降に直接参加・見学してください!)、一連のプログラムを通じて面白かった点を以下にまとめました。

年齢は関係ない!!

今回のプログラムの参加対象が小学3年生~中学3年生であることを聞いた当初は、「小学3年生と中学3年生で同じプログラムが成り立つのかな」と少し心配しましたが、全く心配無用でした。
難しい計算は使いませんし、そもそも学校で誰も習っていないことに取り組むので、むしろ小学生の子供たちの方がスルスルと話し合いながら解決策を作っていく姿も多々見られましたし、年齢が上がるとお互いの様子を見ながら打ち解けるのにもちょっと時間がかかる姿も見られました。

今回優勝したのは小学中学年で構成された最年少チーム!!序盤からコミュニケーションが活発でした。

CEOはやりたくない!?デザインは女の子の仕事?営業は男の子の仕事?

プログラム内ではチーム内(会社)での枠割をみんなで話し合って決めていくのですが、興味深かったのは、多くの子供たちが「CEOになりたがらない」ということ。
特に学年が上がるにつれてその傾向は顕著になり、役職者になるのを避ける若者が増えている日本の社会問題にも通じているように感じます。
また、デザイン担当はどのチームも女の子、営業担当はほぼ男の子。
この年代でも、様々なメディアに触れる中で無意識に職種に対する性差を感じ取っているのかも知れません。日本社会全体の大きな課題です。

今の子供たちにとって環境問題はもはや当たり前

どんな会社にしたいかを話し合う場面では、ほぼ全グループから「環境にやさしい」、「SDGs」というワードが出てきました。
数十年前と比較すると、子供たちの環境問題に対する意識は確実に高まっていると感じます。

大切なことは教えずとも気付く!

投資家へのプレゼンタイムでは「うちのチームには美術部3年の経験がある人がいるのでデザインには自信があります!良い商品が作れますよ」とか、銀行への融資相談では「仮に生産したものが半分売れ残ったとしても、利益が●●出るので元本は返せます。」など、教えてもいないのに相手の立場に立って相手が望む情報をひねり出す姿には素直に驚かされました。

銀行への自社説明の様子。自分の言葉で熱を込めて話してくれています。


また、勝手に保護者達のところに行って「こういうはがき作るんですけどいくらだと買います?」とユーザーインタビューを始めるところも。
必死になればなるほど本質的な会話や動きが自然に生まれていました。

会話内容がだんだん本当の会社のように…

2日目にもなるとチーム内でのコミュニケーションも活発に。チーム内の雑談の中で、「これだと今日もっと追加で投資してもらわなきゃいけないね」とか、「あぁ、人件費や広告でどんどんお金が無くなってくね」という会話も聞こえてきました。
CEO同士の雑談では、「うちの会社の社員がさぼって困るんですよ、、」などの声も。
もう本当の企業で聞く会話とほとんど同じです。

子供たちの発想力は無限大!!

驚くようなデザインのものを作ったり、大人の発想では絶対生まれない販促物を作ったり、あらゆるものを売り始めたり・・・ルールがないところで生まれる子供たちの発想力は本当に面白かったです。

商品PRのコマーシャル動画を撮影。撮影場所を探して走り回る子供たちに付いていくだけでも大変です。

お子様と一緒に起業家教育を体験してみませんか?

商品販売のバザールは保護者も参加。呼び込みにも熱が入ります。

アントレプレナーシップ(起業家精神)教育は、将来起業家を目指す人のためだけのものではありません。
もちろん起業を目指すことも人生の選択肢の一つですが、むしろ大事なのは、課題から解決策を考えたり、円滑なコミュニケーションを取って集団の力で物事を進めたり、リーダーシップを発揮して皆を正しい方向に導いたり、起業家が持つ考えやスキルを学び、様々な場面でそれを体現できるようになることです。
もちろんこの考え方は起業家になった時だけではなく、企業の社員になっても、公務員になっても必要な能力です。このような学力テストでは測れない、物事に対する考え方や姿勢を表す「非認知能力」の重要性は世界的にも提唱されているところです。

本プログラムは、来年度以降も札幌での継続実施を検討中ですので、保護者の皆さまはぜひお子様とのご参加をご検討いただけると幸いです。
また、教員の皆さま、是非一度本プログラムのご見学に来ていただき、学校教育への導入等をご検討いただけると幸いです。

STARTUP CITY SAPPOROでは、引き続きアントレプレナーシップ教育の普及啓発に取り組むことで、不確実な社会において、地域の子供たちが起業家精神をもって社会課題、地域課題を解決する社会の実現を目指して参ります!

お問い合わせ先

SCS事務局
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