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【NoMapsレポート】Open Network Lab HOKKAIDO -卒業スタートアップによるリアルボイス-

【NoMapsレポート】Open Network Lab HOKKAIDO -卒業スタートアップによるリアルボイス-

北海道・札幌を舞台に、カンファレンス・展示・イベント・交流・実証実験などを展開し、クリエイティブな発想や技術で、次の社会・未来を創るためのコンベンション『NoMaps』。過去、STARTUP CITY SAPPOROでも取材させていただきました!2020年はそのNoMapsとSTARTUP CITY SAPPORO事務局が連携し、8つのオンラインカンファレンスを実施しました。
今回は、NoMaps2日目、10月15日(木)18:00〜18:50で行われた『Open Network Lab HOKKAIDO -卒業スタートアップによるリアルボイス-』のトークセッションレポートをお届けいたします!

Open Network Lab HOKKAIDOとは?

『Open Network Lab 』通称“Onlab(オンラボ)”は、「グローバルで活躍するスタートアップ」の支援を目的に、日本初のアクセラレータープログラムとして2010年にスタートしました。これまでの約10年間で約117社、スタートアップがプログラムを卒業し、次回資金調達率も60.4%を、企業価値の成長率やIPOなどのイグジットも非常に高い数字を残しています。その地域展開番として、Open Network Lab HOKKAIDOが2018年に誕生しました。
Onlab HOKKAIDOは農業、漁業、酪農などの一次産業や、食・自然など北海道ならではの資産を活用したスタートアップや、北海道を拠点にグローバルスケールを目指すスタートアップを積極的に採択しています。これまでの2年間で2期プログラムを実施し、合計10社のスタートアップがプログラムを卒業しました。
プログラム期間中は、事務局と事業進捗を話し合うOffice Hourや、道内をはじめ、日本全国、時には海外から投資家や先輩起業家、各分野の専門家の方などからビジネスのアドバイスをいただくメンタリングなどを実施しています。
そして、プロラムの最後には投資家や事業会社、メディアの前で自社の事業内容を発表し、資金調達や協業につなげるDemoDayを実施します。2019年の9月に札幌の道新ホールで実施したDemoDayでは投資家、協賛社、事業会社など、約300人にご来場いただきました。

今回は、Onlab HOKKAIDOの卒業生である4名を招き、アクレラレータープログラム卒業時と比較し、現在の各社アップデートをお聞きしました!

登壇者プロフィール

池田哲平
株式会社VETELL 代表取締役・獣医師
<経歴>
2009年 北海道大学獣医学部卒業。鹿児島県と北海道での勤務医を経て、独立後は肉牛•乳牛双方の診療/牧場コンサルティングを実施。全国の牧場とその関係者が抱える課題を肌で感じ、課題解決のため2019年に株式会社VETELLを設立。
https://corp.vetell.jp/

柴田愛里沙
株式会社TREASURE IN STOMACH 代表取締役
ビーガン/グルテンフリー専門店issueを経営。宗教や考え方、体調をにかかわらずみんなが美味しいと思える食を提案。YouTubeチャンネルでは北海道の自然や調理風景を発信中。冬に向けてお菓子のサブスクリプションサービスを準備中。
https://issue-sweets-lab.shop/

豊嶋千奈
株式会社AILL 代表取締役
大手製薬企業でのTOP営業のノウハウを活かし、人と人のコミュニケーションアシストができるAIを開発。「どうすれば恋愛が進展するのか」を解き明かし、世界初のAIを使った「恋愛ナビゲーションアプリAill(エール)」を企業の福利厚生サービスとして提供中。
https://aill.ai/

芝哲也
株式会社RESA 代表取締役
2009年 株式会社RESAの前身であるライトブレイン株式会社を創業し、データ分析、コンサルティング業務に従事。
2018年 Open Network Lab HOKKAIDO 1st batchに参加。AIで賃貸物件の市場ニーズ(家賃・設備・条件)を分析し、物件の最適家賃算出するサービス「満室ナビ」を運営中。
https://www.manshitsunavi.com/

モデレーター

赤坂美奈
株式会社D2Garage コミュニティマネージャー
2012年北海道新聞社入社。以後、美術展等イベントの企画運営を担当し、デジタルガレージに出向。アクセラレータープログラム「Open Network Lab」に携わった後、19年〜北海道新聞社とデジタルガレージの合弁会社「D2 Garage」に参画。「Open Network Lab HOKKAIDO」のディレクションを行い、これまで多くのスタートアップを支援。北海道から世界を目指す起業家をサポートすべく、日々奮闘中。

まずはプログラム卒業後のアップデートを教えてください。

株式会社AILL 豊嶋氏
当時はB to Cで直接ユーザーにAillを届けようとしていたのですが、今はB to B to Cの販路にピボットし、企業の福利厚生サービスとしてAillを使って頂いています。そうすることで、非常に安心・安全なサービスだと捉えていただくことができました。ユーザーからしても、自分と同じようなの企業の他社異性と出会えることで価値観、キャリアアッププラン、ライフプランが合いやすく、そこにAIのアシストを加えることで相思相愛になりやすい、そういった皆がいい形のサービスの土台作りが出来たと思っています。
九州経済連合会との九州地域の経済活性化を目的とした「婚機創出事業」開始のニュースが各メディアに大々的に取り上げていただいたこともあり、多くの方に福利厚生サービスとして展開しているということを知っていただくきっかけになったのかなと思っています。

株式会社RESA 芝氏
物件の最適家賃算出する満室ナビは満室ナビは昨年β版をリリースしたのですが、今年に入ってから新型コロナウイルスの影響で、経済が逆回転しまいました。嘆いてばかりいても仕方がないので、新しいサービスの検証に向けて動いております。検証も今月から始まり、何とかいい結果が出そうな感触があります。
新しいサービスは、不動産仲介業者のお客様を効率よく獲得できるような形のサービスです。コロナ禍で売り上げがさがってしまっているので、そこに対して売り上げを上げていけるようなものを提示していけるようなサービスを目指しております。
満室ナビは昨年β版をリリースしたのですが、今年に入ってから新型コロナウイルスの影響で、経済環境が逆回転してしまいました。企業がいま求めているサービスは、即座にコスト削減ができ、さらに売上UPできるものだと思います。新しいサービスは、不動産仲介業者のコスト削減とお客様を効率よく成約できるような形のものです。さらに、業務生産性も向上することがヒアリングから見えてきました。現在、企業様と検証中といったフェーズに入っています。

株式会社VETELL 池田氏
ようやく10月にサービスをリリースできることになりました。年内には一般リリースを予定しているのですが、最初は無料期間を設け使っていただこうと思っています。実際にマネタイズするのはその先になるかと予想しています。
DemoDayが終わった2019年10月頃はメンバーにエンジニアがいなかったので、まだ構想しかなかったんですね。具体的にプロダクトとして作り上げるために、まずはエンジニアの確保から始めました。弊社に入ってくれたエンジニアの方に、外部の連携会社とも繋いでもらったりして、制作に入れたのがようやく2020年2月くらいだったため、かなり急ピッチで進めてきた感じです。

株式会社TREASURE IN STOMACH 柴田氏
お菓子の材料やこだわりについては何も変わっていません。が、これからは、サブスクでお菓子のセット販売をしていこうと思っているのですが、キャッチーで面白く、様々な味のお菓子を入れていく予定です。それは来月にプレスリリースを出すので楽しみにしていてほしいです。
北海道のメディアに結構出させていただいていて、お声がけいただくことも増えてきました。ビーガン、グルテンフリーが時代のニーズに合っていますし、これからも求められることが増えると思うので、興味を持ってもらえるのは、非常に有難いです。

株式会社RESA 芝さん

そもそもOnlab HOKKAIDOに参加したきっかけは?

株式会社AILL 豊嶋氏
私は最初、Open Network Lab(東京プログラム)に参加しようと思ったのですが、投資のシナジーと合わなかったんです。でもOnlab関係者の方々から「新しいことをするならOnlabHOKKAIDOでチャレンジしてみては?」と言われて。AILLのメンバーに北海道大学の川村教授もいるということもあり、北海道に所縁もあるしということで、OnlabHOKKAIDOに応募させていただきました。「でも面白いから、新しいことをするなら北海道は?」と言われて。メンバーに川村さんもいて北海道に所縁もあるし、もう一度、北海道で応募させていただきました。

株式会社RESA 芝氏
私は地方銀行の部長から紹介されて応募しました。最初は、食や観光などスタートアップに特化していると聞いたので、受からないかなと思って関係ないかなと思ってたんですけど。受かってよかったです。

株式会社VETELL 池田氏
私はVETTELの共同創業者に「Onlab HOKKAIDOというものがある」と教えてもらいました。それで、参加したのがきっかけです。

株式会社TREASURE IN STOMACH 柴田氏
私は別のイベントで、事業のプレゼンをしていたのですが、そのイベントに来ていたOnlab HOKKAIDOの方に、「締め切り間近なんだけど参加してみないか」と言っていただいて応募してみました。

株式会社AILL 豊嶋さん

プログラムに実際に参加してみていかがでしたか?

株式会社AILL 豊嶋氏
ビジネスの幅の広がりをすごく感じました。やはり、最初は自分のツテだけだとかなり限界があるのですが、自分では手の届かない、自力では会うことができない方をご紹介いただけました。あとは、Onlab HOKKAIDOのメンターには、アクセラレータープログラムが終わって2年、3年経った今でもずっとアドバイスを受けられるのがありがたいです。経営の意思決定を事前に相談したり、自分の考えを伝えることで道筋が見えたり、選択する際のアドバイスをもらったりして自分自身も成長できました。

Onlab HOKKAIDO事務局 赤坂
そうなんですよね、私たちOnlab HOKKAIDOは、プログラム卒業後も引き続き支援させていただいています。

株式会社TREASURE IN STOMACH 柴田氏
自分一人で起業したら、自分と周囲にいるお客さんだとか、知っている会社の経営社の先輩たちにアドバイスをいただくことしかできなかったと思います。Onlab HOKKAIDOの場合、メンターとして沢山の会社経営をしている先輩、しかも、異業種の方たちと引き合わせてくれますし、自分のビジネスをシンプルに相談できる機会っていうのは、なかなか貴重なことなので、そこがすごく勉強になりました。加えて、人から何を言われても曲げちゃいけないんだということに改めて強く思うきっかけにもなりました。経営者として芯みたいな意志は持ち続けたほうがいいんだというのは実感したので、それは、自分として価値のある学びになったと思います。

Onlab HOKKAIDO事務局 赤坂
先輩起業家やその道のスペシャリストからアドバイスをいただくメンタリングは、最初は受けたアドバイスを消化できず、ブレてしまうスタートアップも多いのですが、回数を重ねると、軸ができてきたとOnlab生の皆さんは仰っていますね。

株式会社RESA 芝氏
やはり、Onlab HOKKAIDOの知名度が高いことですね。あとは、プログラムを通して、解決すべき課題に対して向き合い方や、考え方がとても参考になりました。卒業後もすごく役に立ってますね。プログラムは3ヶ月だったんですが、しっかりユーザーの課題に向き合ってきたからこそ、今コロナ禍で新サービスを考えることができたと思っています。本当に良かったです。

株式会社VETELL 池田氏
芝さんと似てますが、プロダクトやマーケットの検証の仕方を学べたというのが一番大きいですね。本当に自分たちのやりたい事業にマーケットはあるのか?また、解決すべきソリューションがマーケットにフィットしているのか?という、そのフィットの検証の手段を学ぶことが出来たのが一番大きかったと思います。それがあれば、芝さんが仰ったように、どんな困難の中でも、次の展開を考えることができると感じています

Onlab HOKKAIDO事務局 赤坂
Onlab HOKKAIDOでは、徹底的にユーザーの課題に向き合って検証していただくということを重視しているので、その価値を実感していただけたのはすごく嬉しいです。

株式会社VETELL 池田さん

それでは次の質問です。3ヶ月のプログラム期間中、、一番印象に残ったことは?

株式会社VETELL 池田氏
先ほどお話しした、プロダクトの検証の部分で色んなアンケートを取ったりするのですが、そのアンケートを作成し、アンケートをとって、その声を拾ってプロダクトに活かすという一連の流れが、当たり前なんですけど、大変でしたね。獣医師とVETELLを並行していたので、時間のやりくりが大変で、結構時間が長く感じました。三か月は大変でした。

株式会社AILL 豊嶋氏
Onlab HOKKAIDOの時はまだプロダクトもちゃんと出来てないですし、ビジネスモデルも詰めてる段階だったので、先が見えなくて不安でした。この事業は本当に大丈夫かなとか、このまま自分が人生かけてやったとしてその先どうなるんだろうとか、頑張ろうという気持ちがある反面、内心は不安でした。当時は経営も一人でやっていたので心が一番揺れていましたが、その不安はOnlab HOKKAIDOのメンターたちと話すことで解消し、自分を鼓舞しながら先に進めることが出来たかなと思います。

Onlab HOKKAIDO事務局 赤坂
AILLのメンバーはいま何人になりましたか?

株式会社AILL 豊嶋氏
経営陣はまだ一人ですが、AIの開発やシステム開発、ビジネスサイド、パートやアルバイトも含めると17人くらいでやっています。人は増えてますが、今、人員不足で、マーケティング、特にデジタルマーケの方、大募集してます(笑)

Onlab HOKKAIDOのDemoDayに出ていただいた後、周りの反響や変化は感じましたか?

株式会社AILL 豊嶋氏
そうですね、DemoDay1st batchで最優秀賞を頂いて自信になりましたし、それが一つのブランドにもなったと思います。実績を問われたときも、「北海道でOnlab HOKKAIDOというものに参加をして、こういう結果になりました」と言うと、多くの人が聞く耳を持ってくださるというのはありますね。
それに加えて、『こうしてみては?』とか『こうやってみたら良いのでは?』といった、ご意見なども受け取れるようになったのも大きな成長かと思います。その結果、恋愛分野でありながらB to B to Cでいけるかもしれないと思えるようになりましたし、Onlab HOKKAIDOをきっかけに様々なピッチイベントに出場してファイナリストに残ったり、どんどん発信の場を広げられるようになったと思っています。

株式会社VETELL 池田氏
畜産・酪農イコール北海道というイメージを持たれている方も多いと思いますが、その北海道で行われるアクセラレータープログラムで、酪農向けのサービスが登壇したからこそ新聞を始めとした多くのメディアに取り上げていただいたのだと思います。それを見た酪農家さんたちからお問い合わせを頂いたりということもありましたし、Onlab HOKKAIDOに参加したからこそ、知っていただけたというのは大きいと思います。
ただ、そのお問い合わせを頂いた頃は、まだプロダクトもサービスも出来上がってなかったので、「待ってください」としか言えなかったのは歯痒かったですね。今はもう、どんどんPRして、北海道だけではなく、全国に届けていきたいと思っています!

株式会社TREASURE IN STOMACH 柴田さん

最後に各社PRを!

株式会社AILL 豊嶋氏
まず、私たちは「頑張る人たちに幸せになってほしい」という理念の元、仕事と恋愛の両立を応援するAILLとしてお仕事をしています。AILLが日本全国に広がって、個人の幸福度の上昇を図り、その幸福度の上昇が、経済の活性や少子化対策に結果として作用したらいいと考えてます。一方で、恋愛分野だけが人と人とのコミュニケーションではないので、違う分野でもAIを転用しながら事業の幅を広げていけたらと考えています。

株式会社RESA 芝氏
今後の展開は、『満室ナビ』の改善と、新型コロナウイルスの影響で生まれた新サービスを早くリリースすることです。新サービスは、仲介業者さんの成約に直接結びつくようなサービスで、検証も上手くいきそうです。その新サービスは『成約ナビ』という名前で打ち出していければと思ってます!

株式会社VETELL 池田氏
『VETELL』はニッチな層のB to Bなので、今農家さんが見てくれてたらぜひ使っていただきたいですし、周りにお知り合いがいたらぜひお声がけください。
私たちは、忙しい農家さんたちの負担を少しでも軽減して、生産性の向上に繋げたいと考えてます。今月、リリースを迎えるのですが、今後も製品のアップデートや追加機能は順次していきます。エンジニアが全然足りません。もし、アグリテックの部分で力を活かしたいという方がいましたら、ぜひ、弊社にご連絡ください!

株式会社TREASURE IN STOMACH 柴田氏
弊社は社会企業的側面が大きい会社なので、ビジョンは『one table for everyone』を掲げています。考え方や健康状態、信条に関わらず、多様な人が多様な生き方を選択しやすい社会をつくるために、12月に新サービスをローンチします。サブスクリプション方式で、ビーガン・グルテンフリーのお菓子を発売していくので、ぜひSNSやHPをチェックしていただきたいです。
NHKの料理番組への出演を控えていたり、『さっぽろオータムフェスト』という大きなイベントとコラボしたり、Youtubeチャンネルにもissueのお菓子が出ていたりしますので、ぜひチェックして見てください。