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【NoMapsレポート】STARTUP CITY SAPPORO Presents 私達が地方スタートアップ を支援するわけ

北海道・札幌を舞台にカンファレンス・展示・イベント・交流・実証実験などを展開し、クリエイティブな発想や技術で次の社会・未来を創るためのコンベンション『NoMaps』。STARTUP CITY SAPPORO事務局では、NoMapsと連携し、10月13日(水)から17日(日)に実施されたNoMaps2021内にてスタートアップをテーマにしたセッションを多数実施いたしました。

本レポートでは、NoMaps1日目、10月13日(水)16:30〜17:30で行われた『STARTUP CITY SAPPORO Presents 私達が地方スタートアップ を支援するわけ』のトークセッションレポートをお届けいたします!

STARTUP CITY SAPPORO Presents 私達が地方スタートアップ を支援するわけ

近年、国内でも注目が高まりつつあるスタートアップ。2020年には内閣府が国内8拠点を「スタートアップ・エコシステム拠点都市」に選定し、国による集中支援が実施されています。本セッションでは、拠点都市にも選定されている、札幌、仙台、福岡でスタートアップ支援に携わる3名を招き、各地のエコシステムの特色や可能性、また課題について議論し、地方スタートアップのこれからについて考えました。


登壇者プロフィール

大久保 徳彦(写真右上)
株式会社POLAR SHORTCUT 代表取締役
北海道帯広市出身。慶應義塾大学を卒業後、新卒でソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)に入社し、プロジェクトリーダーとして多くの新商品企画や新規事業推進プロジェクトに従事。その後、動画制作のスタートアップ企業 Crevo株式会社にて、経営企画・人事・財務・新規事業開発領域をNo.2として統括。2020年4月に札幌へ拠点を移し、北海道の成長産業・ベンチャー支援をテーマとして株式会社POLAR SHORTCUTを創業。2021年4月にベンチャーキャピタルファンドを組成。

福留 秀基(写真右下)
MAKOTOキャピタル 代表取締役
東北大学大学院通信工学専攻修了後、株式会社シグマクシスにてデジタル戦略コンサルタントとして飲料メーカー・金融業・専門商社・小売業などのクライアントへの新規事業開発・PMO 案件・ビジネスデューデリジェンス・データ解析に従事後、MAKOTOキャピタルに参画、現在代表取締役。ハイテク・R&D領域を中心としたベンチャーキャピタル業務、デジタルを利活用した東北発DXの推進、戦略領域を中心としたコンサルテーションを実施している。 一般社団法人DX NEXT TOHOKU理事、一般社団法人東北絆テーブル理事。

両角 将太(写真左下)
株式会社エフベンチャーズ 代表取締役
1988年、福岡生まれ。2012年早稲田大学卒業。在学中に、IT起業家特化型インタビューメディアを立ち上げ。2011年サムライインキュベートに入社し、日本最大級のコワーキングスペース「SSI」のマネージャーを担当。また、同社の企画、広報、営業、投資先支援、イスラエル進出を担う。2015年、法人アライアンス事業を統括。2016年、前職を卒業し、福岡を拠点としたVCであるF Venturesを設立し、現在2号ファンドを組成。1号ファンドからはタイミー等に出資し、累計50社超のポートフォリオに。スタートアップイベントTORYUMONを半年毎に東京と福岡で主催。

藤間 恭平(モデレーター/写真左上)
STARTUP CITY SAPPORO事務局長 / D2Garageマネージャー
札幌市生まれ。2008年に北海道新聞社入社後、新聞広告を活用したプロモーション、北海道ブランドの海外プロモーションなどを担当。2017年にデジタルガレージ出向後、18年に北海道新聞社とデジタルガレージの合弁会社「D2Garage」に参画。北海道初のアクセラレータープログラム「Open Network Lab HOKKAIDO」の立ち上げに従事。19年より、札幌市のスタートアップ支援プロジェクト「STARTUP CITY SAPPORO」 事務局長、20年に札幌市内に北海道最大のインキュベーション施設「SAPPORO Incubation Hub DRIVE」を開設。日々、札幌・北海道発のスタートアップ育成に注力している。


3名それぞれの自己紹介と地域の紹介が行われた後、トークテーマに移りました。

こんなスタートアップを支援したい!

藤間:
1つ目のテーマ「こんなスタートアップを支援したい!」に移りたいと思います。みなさんはそれぞれどんな起業を支援したいとお考えですか?では福留さんからお聞きしたいと思います。

福留:
私の反省点でもありますが、地域”発”のスタートアップ、すなわち東北地方で生まれたスタートアップしか東北地域にいないと化学反応が起きにくいんですよね。なので、これからは地域”着”のスタートアップ、つまり、東北地方が持つニーズや課題に対して取り組んでいる別の地域のスタートアップにも注目し、東北地方に来てもらって、地域の発展に貢献したいです。

大久保:
札幌・北海道の場合は、起業家の絶対数がまだまだ少ない状況です。福留さんの言葉を借りるなら、いはま「北海道発」のスタートアップを増やすフェーズ。なので、北海道ならではの強みを持つスタートアップを支援していきたいですね。

両角:
古い産業は今の時代にマッチしていない規制がたくさんあります。例えば交通や金融など、古いルールに縛られてイノベーションが起こせない領域に切り込んでいけるスタートアップに対して、実証実験を推進している福岡だからできる事業に投資したいですね。

藤間:
地域に根ざすと課題は小さくなりがちですが、スタートアップはスケールする必要がありますよね。そのジレンマはありませんか?

両角:
人材の課題があると思います。事業を大きくしようとしたときに、福岡だけのメンツにすると福岡に貢献しようという思いが強くなりすぎてしまってスケールが上手くいかないケースがありました。なので、東京のメガベンチャーにいた経験やIPOの経験がある人にジョインしてもらうことが大事だと考えています。

私達が地方スタートアップを支援するわけ

藤間:
次のテーマは「私達が地方スタートアップを支援するわけ」です。こちらは両角さんからお聞きしたいと思います。

両角:
福岡に拠点をつくったのは自分が福岡が好きだったので、生まれた地域を盛り上げたいという気持ちがありました。
それに加えて、2014年から福岡は創業特区になっていて、いちはやくスタートアップを支援していたので、当時の福岡が異質に見えたんですね。それ以降も毎年新しい打ち手が出てきて、可能性を感じる地域だからです。

藤間:
地元からのスタートアップへの理解は得られているのですか?

両角:
最近は理解してくれるようになってきましたね。事業会社もスタートアップとの接点が増えてきたからだと思います。

福留:
私は3つの理由があります。
1つめは、生まれ持った天の邪鬼の精神です。大阪の人はなかなか東北大学を選ばないのですが、私は東北大学に入学し、その後6年間住みました。そういうご縁があって、なんとか盛り上げたいと思いました。
2つめは、「東京こそが日本だ」と思っている東京の人が嫌だったからです。そういう人たちに対してぎゃふんと言わせるために東京以外で勝ちたいと思ったんです。
3つめは、この東北が住みやすく、今後も生活していきたいと思ったからです。なので仕事を自分でつくろうと思いましたし、スタートアップを増やさないと今後苦しいと思ったのでスタートアップの支援をはじめました。

藤間:
まさに東北地方のスタートアップのパイオニアですよね。

福留:
パイオニアかもしれませんが、VCは私以外に増えずなかなか後に続かないですね…まだまだ課題がありますが、その分伸びしろがあると思っています。

大久保:
私は地方でスタートアップが伸びてくると思ったからです。日本の大半って地方じゃないですか。地方から新しいビジネスを産んで、経済循環を高めていくのが日本経済にとってすごく良いと思ったんです。コロナ禍でオンラインも当たり前になってきましたし、札幌・北海道のスタートアップはまさに黎明期と言えますが、黎明期だからこそ、自分たちが中心となって市場をつくれると思い、魅力を感じましたね。

最後に

藤間:
まだまだ話足りないのですが、お時間になってしまいました。最後に一言ずつお願いいたします。

両角:
ユニコーン企業が一つ出るだけでその地域の環境がガラリと変わります。だからまずは成功事例をつくるところを頑張っていこうと思います。実は、福岡でスタートアップ地図を作ったのですが、これがすごく良くって。どの企業がどこにいるか、どれだけいるかを可視化するだけで、相当効果があって、福岡をプッシュしてくれるようになったんです。いろんな地域に広がってほしいと思います。

福留:
仙台は福岡に追いつこうとしているのですが、まだまだエコシステムが足りていない状況です。これからも引き続き頑張っていこうと思います。

大久保:
福岡の取り組みを目の当たりにし、札幌もまだまだ追いついていないと思いました。とにかく、やれることやっていきます。地方での起業を考えている方には、ぜひ挑戦していただきたいなと思います!

有料アーカイブで視聴可能

本トークセッションは、NoMaps有料アーカイブにて視聴が可能となっています。この他にも多くのトークセッションが、税込2,000円で11月17日まで見放題です。下記URLから購入ください!

https://nomaps2021archive.peatix.com/view

▼有料アーカイブで視聴可能なトークセッションの一部

アーカイブ視聴チケット対象セッション

<アーカイブ視聴チケット詳細>

販売期間:2021年10月18日(月)0:00~11月12日(金)23:55まで
料金:2,000円(税込)
申込方法:Peatixページからお申し込みください
視聴方法:NoMaps Conference 2021 アーカイブ視聴チケットご購入者様のみがご覧いただけるPeatix内「視聴ページ」にて、視聴先URLとパスワードをご案内させていただいておりますので、こちらをご確認ください。

ライター:SCS事務局

岡山ひろみ

札幌出身、大樹町在住の猫を愛するWEBライター。