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Open Network Lab HOKKAIDO 6th Batch Demo Day report

Open Network Lab HOKKAIDO 6th Batch Demo Day report

北海道の抱える課題解決に取り組むシード期のスタートアップを対象としたアクセラレータープログラム Open Network Lab HOKKAIDO(通称 Onlab HOKKAIDO)の6th Batch Demo Dayが、11月30日に北海道・札幌にて開催されました。本記事では、Demo Dayの様子をお伝えします。

今回は、6th Batchに応募のあった96社の中から厳しい審査を勝ち抜いて採択された5社が登壇したほか、ことし9月に組成されたSTARTUP HOKKAIDO実行委員会(以下、STARTUP HOKKAIDO)の取り組み紹介、Onlab HOKKAIDO卒業生のスタートアップ企業やゲスト企業によるピッチなどが行われました。会場となった道新ホールには多くの関係者・参加者が集まり、北海道のスタートアップシーンの盛り上がりを感じる一日となりました。

北海道をアジアのスタートアップアイランドへ―STARTUP HOKKAIDO 取り組み紹介

まずは、札幌市スタートアップ推進課長の阿部仁志氏より、STARTUP HOKKAIDOの紹介が行われました。

STARTUP HOKKAIDOは、北海道、札幌市、北海道経済産業局の3行政が一体となり、全道規模でグローバルで活躍するスタートアップを産み育てるエコシステムの実現に向けて組成されました。

また登壇の中では、ここ数年で伸び続けている北海道でのスタートアップ企業数や資金調達額の紹介や、代表されるスタートアップ企業の紹介がありました。

今後の目標として、北海道の地の利や産業の強み等を活かし、北海道らしいスタートアップの重点領域として「一次産業・食、宇宙、環境・エネルギー」の3産業に注力支援を行い、北海道を「アジアのスタートアップアイランド」へと発展させ、北海道そして日本の経済活性化と持続可能な社会の実現に貢献する予定です。

Onlab HOKKAIDO 6th Batch

Onlab HOKKAIDOは、北海道唯一の産官学連携アクセラレータープログラムとして、シード期のスタートアップを支援しています。Onlab HOKKAIDO 6th Batchでは、2023年3月よりスタートアップの募集を開始。次世代タンパク源となるウキクサの生産技術を研究するFloatmealなど計5社を採択し、約4ヶ月のプログラムを経て、Demo Dayを迎えました。

1.tukumoー株式会社AmaterZ

tukumoは、元SONYのOBが集まり開発した、無給電かつワイヤレス型の非常に小さなマルチ環境センサーです。過酷な環境でも正確に気温や湿度、アンモニアや二酸化炭素などを計測できる強みを活かし、環境アナログで生産性が低い養鶏事業者向けに、過酷な養鶏場の環境センシングプラットフォームを提供しています。

https://www.amaterz.com/

2.iVRESー株式会社キシブル

iVRESは、アクセスが難しい現場でも現場を記録し、教育VRコンテンツとして体験できるVR活用のコミュニケーションツールです。専用の360度カメラで、医療現場や建設現場などの360度映像で現場を伝えるVRソリューションを提供します。手術現場をはじめ、教育を受ける従業員や社員の同席が難しい現場での状況や出来事は複雑で伝えにくいという課題を、独自のアバター機能とVRで解決します。

https://stdvisual.com/

3.DAY CAMー株式会社SKIDAY

DAY CAMは、観光地情報発信のスマート化を実現するライブ画像配信サービスです。日本唯一の屋外観光施設向けワイヤレスライブカメラによって、これまでライブカメラの導入が困難だった観光地に、月額課金型のカメラを提供し、観光業の集客効率化と業務軽減を促進します。冬季リゾート向けのライブカメラ市場の国内シェア7割を達成したサービスを、ライブ画像のSNS自動投稿や、地域の観光地のライブ配信の集約配信を加えて冬季以外の観光地に応用します。

https://skiday.co.jp/

 

4.floatmealーFloatmeal株式会社

Floatmealは、次世代タンパク質の原料となる「ウキクサ」の安定生産技術を研究・栽培・原料販売を行います。高タンパクであり、他のタンパク質と比べて生産時の水消費や温室効果ガス排出などの環境負荷が極めて低い夢の食材である「ウキクサ」は、大量生産の際に、毒性のある藻類が同時に発生してしまう課題がありました。そこで独自の微生物技術を用いて藻類の発生を抑えることで解決し、安定生産化することで食が引き起こす気候変動問題に挑みます。

https://www.floatmealjp.com/

5.eTokoーMeTown株式会社

eTokoは、NFTを活用したふるさと納税返礼品事業者向けのリピーター創出ツールです。新規顧客獲得に限界がきているふるさと納税返礼品事業者は、リピーターを囲い込むことが課題となっています。eTokoは、QRコードを返礼品に付けるだけで始められ、返礼品を受け取る消費者はQRコードからデジタルカードを受け取ります。その後消費者の活動に応じてトークンが貯まる仕組みなど、ゲーミフィケーションを活用したアプリで、リピート購入を促進します。

https://www.metown.xyz/

大きな市場を狙え世界に出ていけるスタートアップ―審査員からの総評

Onlab HOKKAIDO 6th Batch Demo Dayは、以下の4名が審査員を務めました。

松田 信之 株式会社DGインキュベーション 取締役 CIO
三浦 辰治 株式会社北海道新聞社 営業局長
早瀬 京太 札幌市 経済観光局 経済戦略推進部長
高松 祐三 株式会社カカクコム 執行役員

表彰式の冒頭では、審査員である株式会社カカクコムの高松氏から「今の課題と新しく生まれてくる技術をどう組み合わせて、課題を解決するかを親身に考えていたのが印象的だった」との総評がありました。

Best Team Award、Audience Award のダブル受賞

最も優れたチームに贈られる「Best Team Award」と観客による投票で選ばれる「Audience Award」をダブル受賞したのは、Floatmeal株式会社です。

審査員からは、「タンパク質生産という世界規模の課題解決は、大きな市場を狙えることにつながる。それに加えて、独自の技術を持っていることが評価に繋がった」といったコメントが寄せられました。

代表の北村氏は「フロートミールの事業を世界に持っていけるように今後も努力したい。」とコメントしました。

Special Award

また6th Batch Demo Dayでは、特別にSpecial Awardが設けられ、株式会社キシブルが受賞しました。

審査員からは「医療現場で実用化を目指せる点で成長の可能性を感じた。また世界市場を目指せる点も高い評価に繋がった。」とのコメントが寄せられました。

代表の岸氏は「VRという伝えにくいプロダクトだったが、諦めずに伝え方を磨いた成果だった。会社として大きくさせたい。」とコメントしました。

また、DemoDayには多くの来場者が訪れ、イベント後のネットワーキングタイムには多くの交流が生まれました。

Onlab HOKKAIDOでは、引き続き世界に羽ばたくスタートアップを支援するべく、プログラムを進化させていきます。Onlab HOKKAIDOの来期7th Batchプログラムの募集は、2024年3月末から募集を開始する予定です。皆様のご応募お待ちしております。

(執筆:Onlab HOKKAIDO事務局 小田貴志)