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札幌で産声を上げた、中高生向けIT開発団体『電脳隊』って?

札幌で産声を上げた、中高生向けIT開発団体『電脳隊』って?

札幌の中心部にあるシェアオフィス・コワーキングスペースである『SAPPORO Incubation Hub DRIVE』そこで、週に数回、札幌の中高生が集まる会があります。その正体は、学校や学年の垣根を超え、自由にITを学び、ITリテラシーを高め合うことを目的とした団体『電脳隊』です。『電脳隊』を設立したのは、高校2年生の田畑快さん。そして、田畑さんと一緒に隊を運営している鬼の副長として高校3年生の西村航さん。田畑さんは小学6年生のときにプログラミングを始めiOSアプリを作り、その後グラフィックの世界に興味を持ち、現在は”高校生”と”インフォグラフィックエディター”の2足のわらじで活動しています。一方西村さんは、中学1年生のときに初めてパソコンを持ち、マインクラフトの拡張機能を自分で作ったことをきっかけにプログラミングを始め、現在ではウェブサイトのサーバーサイドからクライアントサイドまで手広く活動されています。今回は、そんなお二人に、設立したばかりの『電脳隊』について、お話を伺いました!

―お二人はまだ高校生だったのですね!(貫禄がすごいです…)お二人のITスキルについてお伺いしたいのですが、いつからどんなことをやっていたのですか?

<田畑>
小学2年生からパソコンを触りはじめ、小学6年生でプログラミングをしてiOSアプリを作りました。アプリを作ったら、動きがあったほうが面白いなと思ったので、中学1年生くらいからモーショングラフィックの勉強をはじめました。そうすると、ビジュアル化していく上で、データや見た目を整えたいと思って、インフォグラフィックにも挑戦し、現在はインフォグラフィックエディターという肩書で活動しています。

※モーショングラフィックとは、イラストやロゴ、デザインなどの静止画に、動きや音をつけて表現した動画のこと。
※インフォグラフィックとは、データや知識などを視覚的に分かりやすく表現したイラストやアニメーションのこと。

<西村>
中学1年生で初めてパソコンを持ち、マインクラフトをやっていました。Modで拡張機能を自作できることを知って作ったのが一番最初のプログラミングです。その後、javaをやり始め、Unityでゲームを作ったり、Linuxでサーバーの管理もしたり、一昨年くらいからHTMLやCSSもちゃんとやり始めました。

―同年代でそこまで本気でやっている人っていないと思うのですが、どうやってスキルを身につけていったんですか?教えてくれる人がいたのでしょうか?

<田畑>
僕は基本的にはTwitterとGoogle検索を使ってスキルを身に着けました。『iPhone Dev Sapporo』という札幌のiOSアプリの勉強会に来ている開発者のTwitterアカウントをフォローするところから始め、勉強会で分からなかった単語はGoogleやQiitaを調べていき、Twitterでその日の進捗を毎日投稿していきました。調べても分からないことはTwitterで詳しい人とコミュニケーションをとって学んだり、勉強会行って質問したりしていましたね。

<西村>
僕は全て独学で、基本的には手を動かして覚えていきましたね。プログラミングの書籍はありますが学生にとっては高額で手が出なかったので、ソフトウェアの公式ドキュメントを読んだり、分からない単語を片っ端から調べて実装していきました。誰かに見てもらう場があったわけではないので、興味本位でひたすら開発していったんです。最初のきっかけは「知りたい」という気持ちで、「出来るようになったらカッコいい」と思って勉強を続けていたんですよね。とにかくできる人がカッコいいと思っているので、そのためにはやっぱりたくさん勉強しなきゃ、という感じです。
高校のロボット部にも所属しているのですが、サーバー管理したり、アクティブディレクトリというシステムを導入したり、シングルサインオンを対応したり…部活で自分で学んだことを実践しています。

鬼の副長、西村さん。


―電脳隊の結成には、どんなきっかけがあったんですか?

<田畑>
2020年の2月に、ノリと勢いで結成しました(笑)背景としては、テクノロジーで同世代での仲間が欲しかったんです。札幌には、なかなかいないのが現状です。それだったら自分たちでコミュニティ作りたい、熱量を集中させて、東京だけじゃないぞというのを作りたいと思ったんです。

<西村>
僕と田畑は『UKARI』という学生団体で意気投合したのですが、田畑から「電脳隊を作ったから入って」と連絡が来て、ジョインしました(笑)

<田畑>
結成時にnoteを書いたのですが、Twitterの反響とても大きかったです。すぐにでも活動を開始したいと思ったのですが、結成後に新型コロナウイルスが流行してしまい、なかなか動き出せずにいました。

―具体的な活動について教えてください

<田畑>
7月23日の勉強会が、活動開始日でした。オフラインのイベントは、SAPPORO Incubation Hub DRIVEで実施しています。電脳隊のメンバーは50人ほどになりましたが、三密を避けるために現在は15人限定で活動しています。
オフラインに関しては週に1回の勉強会や、もくもく会(集まって作業し合う会)を実施予定です。オンラインでは、Discord(アメリカ合衆国で開発されているボイス・テキストチャットツール)を運用していて、質問し合ったり、教え合ったり出来るような仕組みです。ジャンルもかなり多岐に渡っていて、例えばプログラミング一つとっても多くの言語が学べるように準備しています。ゆくゆく電脳隊メンバー内で共同開発が出来るようになるといいなと思っています。

7月23日の勉強会の様子(田畑さんのnoteより)


―非デジタルネイティブ世代に対して伝えたいことはありますか?

<田畑>
デジタルネイティブと非デジタルネイティブ世代の壁を越えて、共存できるような社会が理想です。そのためには、お互いを理解することが最初のステップだと思うので、僕らが開発することに、どういった意味があるかを発信していきたいと思います。だから、「こういうものがほしい、あった方が良い」という思想を共有してもらえると嬉しいです。
仕事を経験している人は非デジタルネイティブ世代の方が多いじゃないですか。電脳隊が次のステップに行こうとしたときに必要なのは、非デジタルネイティブ世代の側面を理解することだと思うんです。世代を超えて手を取り合っていいものを作りたいです。

―どんな人に参加してほしいですか?

<田畑>
「中学・高校生のみ」という制限はありますが、既に個人で開発している人も、経験はないけれど興味がある人も、開発環境が整ってないけど開発したい人も、ぜひ参加してもらいたいです。個人で色々つくるよりも、協力したほうがいいと思って。もちろん、まずは見学からでもOKです。
「開発」って聞くと難しいイメージが先行して、大学に行かないとダメなんじゃないかと思いがちな気がするんです。でも、それだけじゃなくて、触ってみれば分かることもあります。なので、手を動かす環境は電脳隊が作るので、まずは触ってみてほしいです。
それに、自分で調べる力はとても大事ですが、調べても分からないことは聞かないとわからないですよね。検索して、SNSで発信してコミュニティに共有していくことが、自分のスキルに繋がっていくと思います。

<西村>
一人で勉強すると、分からないことは自分で調べて時間をかけるしかないですが、ここにはある程度の経験者がいます。詳しい人から学んだほうが早いこともあるので、ショートカットしてほしいですね。みんなでやっていくと広がりがあるので楽しいと思います。
それに、プログラミングを初める時の一番のハードルって、開発環境を作ることだったするんです。中高生だと自分のパソコンを持っていない人や、必要なソフトウェアを持っていない人も多いと思うので、そこは電脳隊を上手く使ってほしいと思います。
そして、大人になったときに、得た知識や力をぜひ使ってほしいです。

隊長、田畑さん。

―電脳隊隊長から、最後に一言お願いします!

<田畑>
電脳隊を中高生限定にしている理由は学生にしかできない開発があると思うからです。社会人として開発をするとどうしても生活がありますから、ソーシャルグッドとかビジネスライクをどうしても頭のはじで意識しないといけなくなると思うんです。学生はその点、生活のことを気にせず自由に開発ができるので有利だったりするんです。しかも今は誰だって記事が読めるし作品を公開できる時代で、始めるのに早いも遅いも無くなってきていますからね。是非電脳隊でものづくりの楽しさを感じて欲しいなと思っています。

田畑快
IRENKA KOTAN合同会社 共同創業者 / IT開発団体電脳隊 隊長
小学6年生の頃、マインドマップを作成するiOSアプリを開発し、Apple Storeにてワークショップを実施。中学1年生の頃からデータをビジュアル化したインフォグラフィックを研究。その後、現在に至るまで、Z世代に向けたクリエイティブを企画・制作。2020年2月に電脳隊を立ち上げ、エンジニア・クリエイターの為のコミュニティ運営を行う。IRENKA KOTAN合同会社を2020年4月に共同創業。

西村航
Web エンジニア / クリエイティブディレクター/電脳隊 鬼の副長
札幌生まれ、札幌日本大学高等学校3年。KraftsmaN、代表TEDxYouth@Sapporo 2020代表。趣味は絵を描くこと。中学2年生からコンピューターに触れ、コンピューターの魅力に魅せられる。以後、プログラミング・Web制作・UI UXデザインなど、テクノロジー×デザイン領域での活動にのめり込み、わずか3年でコーポレートページのコーティングからデザインまで1人で行えるスーパークリエイターに。「職人のように、与えられた環境で最大のパフォーマンスを出す」のが信条。

電脳隊
電脳隊は札幌の中高生が学校の垣根を越え、自由にITを学び、ITリテラシーを高めることのできる団体です。電脳隊に所属することで、札幌でIT活動に興味がある、IT活動に取り組んでいる中高生とオンライン・オフライン共に関わることができます。相互に学び合い、スキルアップを図る学生のための環境を目指します。


電脳隊入隊希望のご連絡は隊長 田畑快のTwitter 又はtbtki@irenkakotan.co.jp にご連絡ください。
その他のご連絡は下記メールアドレスにお願いします。
denoutai@gmail.com