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【J-Startup HOKKAIDOインタビュー】株式会社調和技研

経済産業省北海道経済産業局とSTARTUP CITY SAPPOROが共同で取り組んでいる、J-Startup HOKKAIDO。北海道発でグローバルな活躍を目指すスタートアップ企業を選定し、支援をすることで、スタートアップの飛躍的な成長を後押しするプロジェクトです。
そのJ-Startup HOKKAIDOに選定された、25社(2021年6月時点)に及ぶ企業をご紹介いたします。

今回は、株式会社調和技研 代表取締役社長 中村 拓哉さんにお話を伺いました!

株式会社調和技研 代表取締役社長 中村 拓哉
兼 Sapporo AI Lab 事務局長

1986年慶応義塾大学商学部卒。北海道拓殖銀行、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社を経て2011年に調和技研に参加、代表取締役社長に就任。 公益社団法人日本青年会議所「最先端技術が拓く未来フォーラム」、NTTデータ経営研究所「田舎×最先端テクノロジーによる新たな地方創生モデル」、 北海道経済産業局 ロボット関連ビジネス新規参入促進シンポジウム等、AIの業務導入や地域活性化に関する講演多数有り。

ーーどんな会社で、どんなサービスや商品を提供(開発)していますか?

調和技研は、北海道大学の調和系研究室発のAI開発スタートアップです。
学術研究を背景とする高度なAI技術者たちが、クライアント企業様の課題解決をお手伝いさせていただいています。
サービスとしては主にAI導入コンサルティングから始まり、AI研究開発・実装・運用を提供していまして、上記の際には調和系研究室や協力関係にある大学教授の先生方にも研究開発のご協力をいただいています。その結果、画像/言語/数値系と複数にわたって高レベルなAI技術を提供しています。現在はこれまで培った多くのAI開発事例をもとに、AI エンジン・ライブラリの提供を行う事業を企画・推進しています。また、優秀なAI技術者獲得のため、2019年にバングラデシュに研究開発拠点を設立し、日々のプロジェクト推進を共同で行っています。

調和技研で提供しているサービスとプロセス

ーーなぜそのサービスや商品を提供(開発)したのでしょうか?理由をお聞かせください。

弊社は2009年設立と、スタートアップと呼ぶには歴史がある会社です。元々は、私が北海道大学に仕事の関係で訪問を続けていた時に「この研究室の先生や学生とAI事業を始めてみたい」と思ったことがきっかけでした。そこで調和系研究室の鈴木先生、川村先生が立ち上げた会社に参加しました。研究者の皆が企業とのやり取りを通じて社会実装することを「楽しむこと」から始めたので、そこまで大きな大義があったわけではありませんでした(笑)
しかし時代は変わり、昨今では「AIなくして事業の成長なし」とまで言われるほどにAI技術は注目を集めるようになりました。そんな中、せっかく調和技研に参画してくれているメンバーたちにしっかりリターンを返してあげたいという思いと、培ってきた技術を多くの人たちに利用いただくことで社会貢献を拡大していきたいと考え、2019年頃から外部の資金調達、人材採用の強化などを始め、今まさに成長期にあります。

北海道大学教授を招いての技術検討会(左)/調和系研究室OBやエンジニアたちとの懇親会

ーー提供(開発)しているサービスや商品のアピールポイントを教えてください。また、そこに至るまでの苦労などありましたら併せて教えてください。

端的にアピールポイントとしては、あらゆるAI技術の需要に対して、現役の大学教授のアドバイザリも受けたAIソリューションを提供できる点にあります。
今でこそ、画像/言語/数値と複数のAI領域でサービスを提供していますが、もともとは研究室初なので、実ビジネスと研究で求められる要求レベルの差異に非常に悩みました。
そのような中でも、AI研究開発とPoCの両立を行いつつ、クライアント企業に実装可能なシステム開発機能を内製/パートナーシップで補完し、今のサービスレベルを実現できていると思っています。


今後は国内に限らず、海外の研究機関やスタートアップとも連携することで、提供できる付加価値をさらに高めていければと考えています。
また、これまでは受託系のAI研究開発サービス提供が主でしたが、事業をより大きくするため、利用企業様を増やすためにも、強み領域をAIエンジンとしてライセンス提供する事業を強化すべく、新体制を構築している最中です。

自社エンジンを活用した事例サンプル

            
*上記事例の詳細やその他事例については以下をご参照ください

ーー今後の会社の展望や、ビジョンを教えてください。


弊社のビジョンは「優れた人材アジアNo.1のAIカンパニーを目指す」ことにあります。
テクノロジーが進んだ現代においても、より優れた技術を開発する人材こそが買い創出の源泉であると考えています。そのため、国内外問わず優秀な人材を確保できる事業基盤・経営基盤を構築すべく取り組んでいます。
すでにニュースリリースでも公開されていますが、2023年頃をターゲットにIPOを目標にしています。
もちろんIPOは手段でありゴールではないのですが、そういった目標達成を通じて、広く社会の高度課題解決に対して、AI技術の観点で永続的に貢献していける企業を目指してまいります。

ダッカ市内事務所の看板と、ダッカ大にてMOU締結時の記念撮影

ーーお知らせしたいことなどあれば(登壇イベントや採用など何でも構いません)

調和技研では、大学発のAI技術を広く社会に広げることをご一緒できる人材の参画や、企業様とのパートナーシップを日々探索しています。
様々な事業・経営課題をAIで解決したいと思っているクライアント候補様はもちろんのこと、一緒に弊社事業を拡大していける開発会社さまや、グローバルAI事業展開にご興味の会社様はぜひお気軽にご連絡いただければ幸いです。
採用も非常に注力しています。大学発AIスタートアップで高度なAI技術を磨きつつ、ともにIPOに向けてチャレンジしたいというそこのあなた、ぜひお声がけください!
今秋からはAI EXPOなどのイベントにも積極的に参加し、攻めのフェーズに転じます。ぜひ、皆様の熱いご支援のほど、よろしくお願いいたします。

株式会社調和技研
調和技研は、「研究を実用化して社会に役立てる」ことをミッションとし、大学の研究室から生まれたスタートアップです。現在は、AI技術の知識と経験を最大限に活用し、各産業のお客様と共に時代の最先端に挑戦しています。

コーポレートサイト:https://www.chowagiken.co.jp/
問合せ先:調和技研 広報担当:pr@chowagiken.co.jp

会社概要:
本社 – 札幌市北区北21条西12丁目2 北大ビジネス・スプリング 305号室
東京支店 – 東京都中央区日本橋浜町2丁目1番10号 TKM日本橋タワー 301号室
バングラデシュ子会社 – South Breeze Center (9th Floor), Building N.5, Road No.11, Block-G, Banani, Dhaka-1213 
設立:2009 年 11月4日
社員数:40名 ※2021年8月1日現在
資本金:31,675万円 ※資本準備金14,350万円を含む
事業概要:AI導入コンサル、AI研究開発・実装・運用、AIエンジンの提供、人材育成

ライター:SCS事務局

岡山ひろみ

札幌出身、大樹町在住の猫を愛するWEBライター。