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北海道におけるスタートアップの陰の立役者・NoMapsに迫る

北海道におけるスタートアップの陰の立役者・NoMapsに迫る

毎年10月、札幌が熱気に包まれる5日間があります。カンファレンス・展示・イベント・交流・実証実験などを展開し、今までになかった新しい発想や技術を以て、次の未来を創るためのコンベンション「NoMaps(ノーマップス)」が開催されるからです。会期の5日間で23611人動員し、2019年には札幌だけに留まらず、釧路での開催。2018年には、Open Network Lab HOKKAIDO 1st batch のDemoDayも、NoMapsと連携しプログラムの一つとして実施されています。今回は、NoMapsの事務局長を務める廣瀬岳史さんに、NoMapsとスタートアップの関係性について、お話を伺いました!

※このインタビューは、緊急事態宣言前に実施されたものです。

―NoMapsを知らない方も多いと思うので、改めてNoMapsとは何なのか教えていただきたいです!

一言でいうと、新しい技術やアイディアで、もっと良い社会を作ろうとしている人やモノが集まる場です。集まった人たちが、自分たちのやっていることを見せ合ったり、新しい社会のあり方を提案している人を取り上げたり。2016年にプレイベントを実施したのがスタートです。10月の5日間、札幌のあちこちで展示や実証実験、カンファレンスを仕掛け、参加した人たちが交流できる場を設けています。本格的に開始した2017年から3回目となった2019年には、マサチューセッツ工科大学MITメディアラボ副所長の石井裕さんに講演いただいたり、インターステラテクノロジズ株式会社取締役である、ホリエモンこと堀江貴文さんにお越しいただいたり。分野の最先端の人たちをお呼びして、話を聞ける場を用意して、刺激を受けてほしいんです。あくまでもNoMapsは刺激を受けられる面白いプラットフォームという立ち位置なですね。NoMapsは、未来という名の最高峰に向かうためのベースキャンプです。

NoMapsって、誰が関わっているんでしょうか?

民間企業、官公庁、行政が協力しあう「ALL HOKKAIDO 体制」で動かしています。民間企業も、ITに強いクリプトン・フューチャー・メディア株式会社と、音楽に強い株式会社ウエスが中心で、とにかく色々な分野の色々な人が関わっているんです。

まとめる事務局長ってめちゃくちゃ大変そうですよね…

元々、民間のシンクタンクで行政に関わっていたり、札幌市の地域ブランド「札幌スタイル」に立ち上げから関わったりしていたので、その経験が活きていると思います。特にシンクタンクでは、まちづくりのためのワークショップを企画・運営するなど、調査に留まらない活動でしたね。2015年に、NoMapsの前身である札幌国際短編映画祭に関する調査をきっかけにNoMapsに携わり、2017年から事務局長をやっています。

NoMapsは、開催していない11ヶ月間ってどんなことしてるんですか?

10月の会期はあくまでも大きな打ち上げ花火なんです。それ以外の期間で、繋げる・関わる・調整するで仕組みを整えています。もしかしたら、会期以外の11ヶ月の方が、大事かもしれませんね。人と人を繋げたり、場作りしたり。

例えばスタートアップの環境で、コンテストはあるけれどそのための学びの機会が少ないとか、同じようなピッチコンテストばっかりやってる現状があるとしますよね。NoMaps自体がコンテストを立ち上げたりはしませんが、コンテストを運営している中に入っていき、交通整理をします。我々は俯瞰できる位置にいることが強みなので、その強みを活かし、場作り等のサポートをして、最大効果を出していこうと思っています。当事者同士では、関係性が気になって話しにくいこともありますよね?そういった話しにくいことも我々が切り出すので、調整役を担っているとも言えますね。

NoMapsとスタートアップの関係性についてお聞きしたいです。

過去に実施したプログラムとしては、『NEDOピッチ』、『Open Network Lab HOKKAIDO1st Batch/Demo Day』、北海道にベンチャーエコシステムを作るためのセッション『NoMaps Spark! Innovation』というものがあります。また、去年の会期中にはNASAのオープンデータを使って地球や宇宙が直面する課題を解決するためのグローバルハッカソン『NASA International Space Apps Challenge 2019 in Sapporo』が実施されたり、シチズンによる新しいスマートウォッチのハッカソン『Riiiver Innovation Project』なども。

でも、NoMapsが主体となって企画することって、あまりないんです。先にも述べましたが、「NoMapsがあるからフォーカスされている」とか、「NoMapsがいたから、本当に札幌に必要な形になった」とか、そういう状態を作ることが我々のミッションです。

NoMapsの会期中は特に、新しい技術を使って挑戦している人やコトを、札幌にたくさん招きます。そういう人の話を聞いたり、アウトプットを見てみて、刺激を受けてほしいですね。
「やれんじゃん!」って思ってほしい。そして、何か挑戦したいと思っている人たちの横のつながりも作れるといいと思っています。

NoMapsが、これからの北海道のスタートアップに期待することはありますか?

大成功が出てほしいですね!そうすると、スタートアップをやりたい、と目指す人が増えると思うんです。

いま、新型コロナウイルスが流行してしまい、先行きが不透明で不安な状態です。北海道は観光産業が強かったですが大きな打撃を受けているし、新たな社会課題がたくさん出てしまっている。そんな状況を打破できるような、北海道らしいスタートアップを期待しています!

NoMapsとしても、新しい挑戦をしようとしている人たちのサポートをしていきます!

2020年、先はわからないですが、こんな時代だからこそNoMapsをやるべきだと思ってます。新しい技術や価値で、社会課題を解決していきたいし、そのベースキャンプとなりたいです。」と語る廣瀬さん。(2020年4月時点)

廣瀬岳史
NoMaps実行委員会事務局長(通称NoMapsJK)
北海道大学経済学部を2000年に卒業後、民間企業を経て民間シンクタンクに入社。以降10年にわたり、道内自治体の政策立案や地域活性化事業の運営等に従事。その後、現場により近いまちづくり系の会社に籍を移してq、地域活性化や地域人材育成事業の企画・運営などに携わる。2016年、NoMapsの前身の一つである札幌国際短編映画祭関連の調査業務に携わったことを契機に、NoMapsに立ち上げから参画し、産官学の多様な主体が関わる事業の調整役を担う。2017年4月よりNoMaps実行委員会事務局長を務める。

NoMapsとは
札幌・北海道という象徴的な開拓の地で、クリエイティブな発想や技術によって次の社会を創ろうとする“現代的フロンティアスピリット”を持った人たちのためのコンベンションです。 
集った人々はもちろん、この地で暮らす人々のクリエイティビティを高め、地図にまだ描かれていない、新たな領域を切りひらいていこうとするものです。
https://no-maps.jp/