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【RECRUIT HOKKAIDO】第三回:AWL株式会社

札幌・北海道にある素晴らしいスタートアップ企業を、道外にもっとお届けしたい!北海道のスタートアップへの転職を、Uターン・Iターンの選択肢の一つにしてもらいたい!そんな思いで始めた【RECRUIT HOKKAIDO】シリーズ。第3回目は、AWL(アウル)株式会社(本社:北海道札幌市と東京都千代田区の二本社制、代表取締役 北出宗治/以下、AWL)をご紹介いたします。

17カ国から集まる多国籍なメンバーが、リテール店舗の課題解決、価値向上を実現するためのAIカメラソリューションを開発、提供しているAWL。北海道のドラッグストアチェーンである「サツドラ」との業務提携により、店舗での実証実験を繰り返し行い、店舗で活用できるサービス品質のAI機能を、低価格で提供出来ることを強みとしています。

今回は、AWLが札幌本社を構える複合オフィス内にあるEZO HUB SAPPOROにて、独自のAIエッジコンピューティングデバイス『AWLBOX』を開発するAIエンジニアのViktor Gatchenko(以下、ビクター)さん、シニア開発マネージャーの半澤寛典さんとシニアプロジェクトマネージャーのFrancisco Renteria(以下、フランク)さん、そして最高人事責任者(CHRO)の土田美那さんにお話を伺いました!

▲ビクターさん(左)、半澤さん(中央)、フランクさん(右)

――いつから、どんなことがきっかけで(惹かれて)AWLにジョインしたのですか?

ビクターさん:
2018年に、ロシアからの留学で来日しました。日本が良いところだったので仕事を探していたら、AWLに出会い、2019年3月に入社しました。東京での勤務を想定していましたが、札幌の研究開発拠点の配属となり札幌にきました。

人事 土田さん:
研究開発拠点としての札幌オフィスには、優秀な人材を札幌に集める必要があったので、ビクターさんを採用し、札幌に来てもらいました。彼は札幌オフィス初代の社員で、札幌創業メンバーの1人と言っても過言ではありません。

半澤さん:
私は子どもが生まれたので出身地である札幌に帰ろうと思い、転職先を探したのがきっかけです。「札幌移住計画」という、札幌への移住誘致イベントに参加したときにAWLのCTOと話し、おもしろそうだと思ったんです。事業内容がAIというのもそうですが、メンバーに外国人が多いところにも惹かれ、2019年7月に入社しました。

▲半澤さん

フランクさん:
私は大学院へ入るために来日しました。卒業前に仕事を探していたときに、AWLと出会いました。CTOと話していくうちに、AWLの将来性のある技術に興味を持ったんです。海外にいたときもスタートアップで働いていたので、AWLでもこれまでの経験を活かして働けると思い、入社を決めました。

――それぞれ、どんなお仕事をなさっていますか?

ビクターさん:
AWLBOXシステムの実装パートを担当しています。

半澤さん:
同じくAWLBOXを担当していて、役割はマネージャーです。実装パートも色々あって、AWLBOXの中のシステムや、クラウド部分や結果を表示する部分など…そういったアプリケーションを組み合わせて一つのシステムにしてお客さんに渡すので、そのマネジメントですね。

フランクさん:
主にビジネスプロセス、システムの開発マネジメントです。どうやってお客様まで届けるか、どうやったらスムーズに利用いただけるかといった管理だったり、システムの構築をしています。AWLはAIの研究開発だけをしているのではなく、実際にサービスをお客様に提供するのが大事なので、そこまでをスムーズに実行するためのオペレーションも必要です。

――入社して驚いたことはありますか?

ビクターさん:
日本で就職するためにいろんな会社を受けましたが大抵の条件は「日本語が喋れること」。その頃は日本語があまり喋れなかったので難航しましたが、AWLは日本語ではなく英語が喋れたら大丈夫だったので、非常に驚きました(笑)
AWLにいた日本人メンバーが英語OKだったんですね。AWLは英語か日本語どちらか話せればコミュニケーションは問題ありません。札幌オフィス最初の外国人社員として働いていましたが、その後も外国人が増えておもしろい環境になっていきました。

半澤さん:
驚いたのはやはり、入社したときに札幌オフィスの社員に日本人がいなかったことですね!元々CTOから「うちは外国人が多いよ」と言われてはいたのですが、とはいっても日本人は少なからずいるだろうと思ったんですが、本当に札幌オフィスの社員は全員外国人で…「あ、あれ???これ日本語しゃべれないんだ!?!?」と(笑)
入社後、英語の勉強はもちろんしましたが、ビクターに半年間くらいずっと通訳してもらっていました。みんな親切でいい人です。わからないことは教えてくれたし、困ったことがあれば助けてくれました。

▲オフィスの様子

フランクさん:
私は2019年9月入社ですが、驚いたのはやっぱり日本の会社なのに英語で喋っているところです!楽でありがたいですよね。東京本社は日本人が多いため、最近は日本語を使っています(笑)
あとは、AWLのメンバーがみんな優秀で、すごい才能が集まっているところと、札幌がとても寒いことにも驚きました。メキシコ出身だったので…!

――AWLの好きなところはどんなところですか?

ビクターさん:
多くの日本の会社はインフレキシブルですよね。就業時間もガッチリ決まっていたり、柔軟性に欠けると思います。AWLはフレキシブルで、コロナの前からリモートワークを導入していましたし、就業時間もフレキシブルで、働きやすいです。
他にも、マネジメントレイヤーがフランクをはじめ風通しの良い体制となっており、アイデアを気軽に話せるところも良いところだと思います。

▲ビクターさん

半澤さん:
私はやはりグローバルな環境ですね。こんなに外国人がたくさんいる環境は、なかなか日本では味わえないと思います。わざわざ日本にきて勉強したいとか働きたいと思っているのでみんなモチベーションが高いからこそ、それぞれ自分なりの考えを持ちメンバーと対等に議論していると思います。だから良いものが作れていると思っています。
それに、メンバーの出身国が17カ国にもなるので、国の話を聞くだけでもおもしろいですよ。

フランクさん:
私もグローバルな環境はもちろんですが、やはりAWLのメインソリューションがすごくおもしろいと思うんです。世の中でこんなアイデアはほぼないですし、未来的ですよね。これからどんな風にAWLが変化していくか、私自身楽しみです。

――17カ国の方がいらっしゃるようですが、公用語は英語ですか?

半澤さん:
札幌本社は外国人のエンジニアが多いので、開発に関することは主に英語です。もちろん同じ国同士だったら母国語でしゃべることもありますが、全員の共通語は英語ですね。東京は日本人が多いので、主に日本語です。
言語の違いが原因でコミュニケーションのトラブルが起きることはないんですが、僕なんかはもっとうまく伝えたいと思うことはあります。それはみんな同じなんじゃないかな。

フランクさん:
でも、何かを伝えたいときはいつも誰かが手伝ってくれます。例えばミーティングのときに英語を喋れる人が一人しかいないというわけではないので、英語が得意な人たちがサポートして「こういうことですか?」とか「それだったらこうですかね?」とか。だから大きなトラブルは起きないんだと思います。

半澤さん:
「わからないからもう一回言って」とか聞き返すこともよくありますよね。気軽に聞けるので、フランクに何度も説明してもらったり(笑)

▲オフィスの様子

――「風通しがよい」とありましたが、コロナ前は毎週4人ずつ社長とランチがあったそうですね。

半澤さん:
はい。そもそも一般的な会社だと社長と話す機会ってなかなかないですよね。社長が何を考えているのか、どういう思いでやっているのかを直接聞けるので、良い制度だと思います。

ビクターさん:
社長のアイデアや思いを聞けましたし、私たちもそれに対して意見を言えるので、すごくよい議論をしました。

フランクさん:
テーマが決められているわけではなく、会社の話をすることもあれば、仕事どんな感じ?生活どう?と話をしながら、美味しいランチを食べていました!こんなアイデアを思いついたんですが…なんて話をすることもありましたし、すごく良い機会でしたね。自分のことを知ってもらえるのは嬉しいですよね。

――CTOとはどんなコミュニケーションをしているんでしょうか?

フランクさん:
1on1を週に1回くらいはしていますね。CTOだけじゃなく、この前は半澤さんともやりましたが、なんでも話しますね。

▲フランクさん

半澤さん:
CTOとはなんでも話しています!主に技術的な話が多いですが、プライベートの話もしますよ!子育ての話もしています。

ビクターさん:
Slack等のツールでも気軽に話しかけられるので、技術の話や仕事の話をしています。とても気軽にコミュニケーションがとれますね。もし何か起こったとか困ったとか、そういうことがあったらメッセージを送ってすぐに返事をもらえます。

――最後に一言お願いします。

フランクさん:
AWLのポイントは3つあります。
1.グローバルな環境で仕事ができること
2.会社の目的であるAIが非常に勉強になること
3.いま、成長期であること
AWLはいま急成長しているので、きっと1〜2年後にはすごく大きな会社になっていると思います。その急成長を体験するなら、いま入社するしかないと思います!これを強く伝えたいです。

半澤さん:
AWLのグローバルな環境は日本国内ではなかなかないですし、こういう環境が好きだったら絶対楽しいと思います!入社にあたって英語が上手い必要はありません。入ってから勉強できればいいだけです。どちらかというと、国が違う人たちと仕事をすることを、楽しめるかのほうが大事です。
技術はみんな熱心に勉強し教え合うカルチャーです。開発にしても、「これだけやっていれば良い」というものではなく、状況に応じてどんどん変化し、主体的に進めていかなきゃいけません。そういう大変な面もありますが、自分で考えて行動できるのは面白さだと思うので、そういうのを楽しめる方にはおすすめです!

ビクターさん:
グローバルな環境がとても良いです。このような環境は、北海道にはまだそんなに存在していないのではないでしょうか。
もし技術力に自信があれば、たとえ日本語が喋れなくても大丈夫です。半澤さんが「英語を喋れなくても大丈夫」と言っていたのと同じですね(笑)それぞれ持つ技術力で、ご自分のアイデアをぜひサービスに反映させてください!

最後に、AWL最高人事責任者(CHRO)の土田さんにお話を伺いました!

――改めて、AWLの強みを教えてください。
AIを使ったサービスは世の中にたくさんありますが、AWLはコスト面を含めて実用可能なデバイスで、最先端技術を実装できているのが強みです。

――AWLは4拠点ありますが、それぞれどんな役割なのでしょうか?
AWLは、東京・札幌・ベトナム・北海道大学構内の北大ビジネススプリングに4拠点あり、それぞれの拠点で担う役割は違っています。東京本社はBizDev(事業開発)とお客様にまつわる技術開発、サービスサポートが中心です。札幌本社ではR&D(研究開発)でAI等の最先端技術開発を行っています。ベトナムは単に物価や人件費が安価なオフショア開発を理由で開設したのではなくテーマに特化したR&D研究開発を行っており、北大ビジネススプリングではハードウェア、サービスに寄った開発が行なわれています。4拠点の連携はかなり強固で、毎週のように打ち合わせをしコミュニケーションをとっています。
拠点ではありませんが、インド工科大学ボンベイ校 助教授のBiplab Banerjee氏を技術顧問に迎えていることもあり、2週間に1度ディスカッションをしています。

▲左からAWL技術顧問のBiplab Banerjee氏、インド工科大学ボンベイ校校長のSubhasis Chaudhuri氏

――新型コロナウイルスで、北海道で一番最初の緊急事態宣言が発令されたのが2020年2月。そこから2ヶ月後の4月には、『AWL Lite』で新型コロナウィルス感染対策機能をリリースされていますね。
新型コロナウイルスが世界的に流行し始めた2020年2月頃、リテールは先行きが見えない中で原状回復をどうやってやるかと模索していました。我々もリテールに対してサービスを提供していますから、日本人だけだと悲観的になっていたと思います。しかし、海外から来ているメンバーは「国を背負ってきている」という意識があって、世の中の役に立てないか?と従業員の中から声が上がりました。1人の社員がマスク検知のシステムを作り、それをきっかけに社内で「コロナ対策として我々ができることはなにか?」というテーマでハッカソンをしたんです。そこから、AIで「3密」を回避できるようなシステムができ、4月にリリースしました。

――このスピード感はスタートアップならではだと感じました。他に、AWLならではの取り組みなどはありますか?
リモートワークも多いですし、拠点も複数あるので、オンラインでもコミュニケーションを取れるようにしています。昨年末はオンライン忘年会を実施し、テレビでも取り上げられました!従業員全員にうちわを配ったり、同じお茶を全員に郵送してできるだけ同じ雰囲気を味わえるようにしたり、工夫をしています。

▲社内で実施したオンライン夏祭りの様子

コロナ前は月に1度のランチ会なども実施していましたよ!ハラールの食材も扱っていたりと、必然的にインド料理になってました(笑)

AWLでは、エンジニアの採用を募集しています!詳細は下記からご覧ください!

ライター:SCS事務局

岡山ひろみ

札幌出身、大樹町在住の猫を愛するWEBライター。