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STARTUP CITY SAPPORO

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【RECRUIT HOKKAIDO】第一回:インターステラテクノロジズ

【RECRUIT HOKKAIDO】第一回:インターステラテクノロジズ

スタートアップ企業が生まれ育つ環境がどんどん整っている札幌と北海道。2018年からはOpen Network Lab HOKKAIDOというアクセラレータープログラムが、2019年からは札幌市が主導するSTARTUP CITY SAPPOROが始まり、2020年には『札幌・北海道スタートアップ・エコシステム推進協議会』が設立、『スタートアップ・エコシステム推進拠点都市』にも選出されています。

そんな、札幌・北海道にある素晴らしいスタートアップ企業を、道外にもっとお届けしたい!就職したい人を探したい!題して【RECRUIT HOKKAIDO】シリーズを始めます。

第一回目に登場していただく企業は、札幌市から約250km離れた大樹町にある、ロケットを開発・製造・打上げ運用をしているインターステラテクノロジズ株式会社(以下、IST)。「誰もが宇宙に手が届く未来をつくる」という理念を掲げ、2017年に観測ロケットMOMOの打上げを開始、2019年には国内民間企業単独開発のロケットとして初めて宇宙空間に到達しました。ISTでは、BizDevという職種を絶賛募集中のようです。

今回は、そのISTで、広報・BizDev・人事を担当している中神美佳さんに、ISTのことや、募集職種についてお伺いしました!

中神美佳プロフィール
インターステラテクノロジズ株式会社 広報・BizDev・人事担当
1986年大樹町生まれ。大学卒業後、日産自動車株式会社でマーケティング・調査分析を担当。その後大樹町に地域おこし協力隊としてUターン。2018年には株式会社スマイルズにて広報やプロジェクトマネジメントを担当し、現在ISTの広報・BizDev・人事として活躍中。

ISTってどんな会社ですか?

自分たちの内側から湧き上がる好奇心と強い動機でものづくりをする人たちの集団だと思います。ISTの成り立ちも、民間の有志メンバーで宇宙開発をする「なつのロケット団」という団体がはじまりです。「いつまで経っても子どもの頃に夢見たような、宇宙に気軽に行ける世界にならない。誰もやらないなら、自分たちでやるんだ」とロケット開発を1からスタートしました。誰から頼まれているわけでもなく、自分たちがやりたいからロケットをつくる。自分たちの内側に強い理由があるのは強みだと思います。最近では、宇宙好きやロケット好きだけでなく、おもしろいものづくりができる、新たな産業をつくることに魅力を感じる、人に惹かれてくる…などさまざまな動機で人が集まってきていますね。

私たちはスタートアップなので、自分でガンガン仕事を創り、事業や産業を立ち上げるという観点で物事を考え、動ける人たちが集まっています。

あとは、「まずはやってみよう」、「何とかなるさ」みたいな精神の人が多いと思います。本当に新しいことに挑戦しているので、わからないことだらけですがそこに前向きになれる集団だと思います。それに、スピード感もすごいです。昨年新型コロナウィルスの影響でロケット打上げを延期した際、少しでもその損失をカバーしようとクラウドファンディングを実施したのですが、アイデアが出てから数時間で社長決済、その4日後には公開をして4200万円の寄付を集めました。ISTははんこ文化とは無縁で、代表取締役社長の稲川に、チャットツールのSlackで確認しスタンプ1つで承認をもらえることも多いです。

なので、なんでもやってみようという前向きな気持がある方はおそらく活躍できますし、本当になんでもできるので気がつけば自分のキャリアの引き出しがたくさん増えている、ということになると思います。積める経験数はものすごいですね。

そもそも、なぜロケットなのでしょうか?

衛星打上げビジネス市場は2019年の時点では約5.2千億円規模から2025年には約1兆円規模に成長すると予測されています(出典:モルガン・スタンレーによる調査)。また、500kg以下の小型衛星の打上げは、350基程度(2019年)から1000基程度(2030年)の需要があると言われています。この1000基程度の打上げ需要を満たすためには、現状に加え年間60〜300基の小型衛星打上げのためのロケットが必要となります。一方で、現在の日本のロケット打上げ数は年間で最大6回程度に留まっています。そこにビジネスチャンスを感じました。その原因の一つとして、1回あたり40億〜100億円の高額な打上げ費用が挙げられるんです。だからISTは、圧倒的に低価格な小型ロケットを開発することで高頻度の打上げを可能にすることを目指しています。

ロケットを作って打上げている、というのは知っているのですが、どういうビジネスモデルになるんでしょうか?

ロケットは宇宙までの輸送業です。人工衛星や観測機器などのペイロード(荷物)をお客様からお預かりしてロケットに載せて宇宙まで運びます。荷物をお預かりするための料金をいただき、それで事業が回るビジネスモデルになっています。ISTの商品であるロケット2種類、観測ロケットMOMOと超小型衛星ロケットZEROを売って、事業化しています。観測ロケットMOMOは2017年から打上げているもので、超小型衛星ロケットZEROは2023年度の打上げを目指しているものです。

MOMOは1機5000万円で販売しています。ロケットの名前を付ける権利や、ロケットのラッピング広告など、ロケット広告という新たな市場を作っています。ロケットに荷物を搭載するメニュー(ペイロード)もあります。次回打上げ予定のねじのロケット MOMO7号機では、花キューピット株式会社が一輪の赤いバラを搭載予定です。花キューピットは遠くの大切な人にまで届けるというブランドメッセージがあり、お花を宇宙という非常に遠いところまで届けるという、まさにブランドメッセージを体現するペイロード(ロケットに搭載する荷物のこと)となります。

他にも、MOMOの燃料にはエタノールを使っていますが、平和酒造株式会社の「紀土」という日本酒を燃料に混ぜてロケットを飛ばそうという取り組みにも挑戦しました。あとは、宇宙から紙飛行機を飛ばそうという企画も。

 ZEROについては、国内海外の人工衛星の企業を顧客開拓し、ニーズを社内の開発メンバーにフィードバックするマーケティング、契約から打上げまでをサポートする営業などの機能を持ちながら、ZERO事業開発を進めていきます。特にISTはヨーロッパやアジアをメインのマーケットに設定しているので、それらの国での事業開発戦略を描きながら実行までやれることが非常にチャレンジングだと思います。

募集している「BizDev」聞き慣れない職種です。詳しく教えていただけますか?

安くて、便利なロケットを多くのお客様に使っていただくために、必要なことはなんでもするというのがビジネスディベロップメント(事業開発)だと思っています。事業未満を事業に変える、という言葉も聞いたことがありますね。プロダクトをつくっていると、あれが足りない、これが足りないとさまざまなものが足りていないことがわかる。どれか一つの領域に拘らず、マーケティング、営業、PR、エンジニアリングなどあらゆる分野を横断していくことが必要です。

MOMOの事業開発でいうと、ロケットに対するスポンサー獲得は大きなポテンシャルを感じています。

2021年夏に打上げを目指しているTENGAロケットですが、株式会社TENGAが掲げている「愛と自由とTENGA」というブランドメッセージがあります。国の違いも⼈種の違いもあらゆる壁を超えて、世界中のみんなに「愛」と「⾃由」を届けるために、一番最適な場所が宇宙だと。ブランドの15周年を記念して、今回「TENGAロケットプロジェクト」に取り組んでいます。今回はMOMO初の単独スポンサーですし、ロケットを企業のブランディングやPRに活用できるという可能性がぐっと広がる事例だと思います。

このように、これまでの宇宙事業ではできなかったような、民間だからこそできる使い方をどんどん提案して、スポンサーを開拓してもらいたいですし、新しい取り組みをスポンサーと一緒にディスカッションしながらぜひ広げていただきたいです。

また、ロケットそのものではなく、「みんなのロケットパートナーズ」という通年パートナーシッププログラムをつくり、宇宙産業に関わる機会創出も行っています。宇宙を日本の新たな産業にしようという大義の元、それに共感してくださった企業や大学などに参加していただいています。出資金額に応じてプランがあり、射場看板やロケット打上げ配信のCM放送権などのリターンを用意しています。

思ったより幅広いですね!ロケットの知識がないとBizDevを務めるのは厳しいでしょうか?

事前知識があるに越したことはありません。でも、宇宙は業界としてまだ小さく宇宙やロケットの知識がある人の方が少ないので、詳しくなくても、自分で勉強していければ大丈夫です。勉強しながら周りとコミュニケーションをとり、契約をとって来ていただける方が有り難いです。それよりも、マーケティングや営業、PRなど何か強みを持っていること、戦略を描きながら実行までできるという力の方が大切ですね。

営業ではなくBizDevに込めた思い

例えば最近だと、サツドラという北海道の全域にあるドラッグストアがあるのですが、その運営会社である株式会社サッポロドラッグストアーが応援したいと声をかけてくださって。そこで一番売れている商品の売上の1本あたり1円をロケット開発に寄付するという還元型の企画を提案してくださったんです。これってまさに日々の身近なところから宇宙産業に関わることが出来るという仕組みで、非宇宙企業でも宇宙産業に参画できる新しい関わり方だったんですね。この事例は非常にわかりやすくて、これならうちの会社も何かできるかも、とよい反響をいただいています。

なので、宇宙産業との関わり方がイメージできる、実例をつくることを意識していますね。新しい提案を世の中にしているつもりで企画に取り組んでいます。有り難いことに、おもしろいアイディアを企業やファンの方々からいただくことも多くてそれに面白がって乗っかるというか、エンジニアたちも巻き込みながら企画を作るのがとてもおもしろいですし、やりがいがありますよね。

ただロケットを売るのではなく、宇宙を身近に感じる機会を作るという感覚に近いと思うんです。名は体を表すので、「営業」ではなく「BizDev」という職種名で募集しています。

今後ISTはどんなことをしていくんですか?

BizDevの方にはZEROにも力を入れてもらいたいと思っています。超小型衛星を載せるのですが、国内に留まらず海外も視野に入れて衛星を作っている会社と知り合うところからやっていただきたいです。契約を結びロケットに搭載するまで、輸出入の問題なども出てくると思いますが、リーガル部分のサポートも含めて一気通貫でやってもらう役割を期待しています。

最後に、入社を迷っている人へ、一言お願いします。

いま入社することの面白さがものすごく大きいと思っています。まさに黎明期のいま、まだ50人程度しか社員もいない中に飛び込める面白さです。

2年、3年後には、ISTは世界を代表するロケット会社になっていると信じてやっていますし、会社が大きくなってこそ体験できる面白さももちろんありますが…やらなくてはならないこと、やれることだらけの中で下地から仕組みから作っていくフェーズで、産業が大きく成長する直前を体験するって体験したくてもなかなかできないですよね。少しでも興味があったら、DMでも良いのでお声がけください!

BizDevのお問い合わせは下記から。
http://www.istellartech.com/contact

BizDev募集要項