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SCS Startup Schoolは漠然と起業に興味がある人が、次の一歩を踏み出せる場

STARTUP CITY SAPPOROの学生に向けた起業を学ぶプログラムが、今年からバージョンアップしてリニューアル致しました!その名も、『SCS Startup School』。

昨年度は、高校生向け『START U-18』/大学生向け『STARTUP CITY SAPPORO ACADEMIA(BASIC編/ADVANCE編)』の大きく分けて2つのプログラムでしたが、今年は高校生・大学生・大学院生・短大生・専門学校生・高専生といった様々な学生を対象にした、三部に渡るプログラムを展開します。

第一部としては、起業家の体験談からスタートアップを知る「START TALK」。

第二部は、スタートアップの一連の流れや基礎的知識を学ぶ「BASIC」。

第三部は、自身のアイデアをさらに加速させる「ADVANCE」と、プログラム内でアイデアを見つけて具体的なビジネスプランに落とし込む「ADVANCE  U-18」の2つのコースを用意しました。

今回は、昨年のプログラムに参加し、そのときに考えた事業で起業しようと準備を進める北海道大学3年生の岡本大樹さんにお話を伺いました!
実は岡本さん、起業に漠然とした憧れは持ちつつも、実際にどうやって実現すれば良いのかよく分からなかったそうです。そんな岡本さんが実際に学生向けプログラムに参加してみてどうだったのか?率直なお話を伺いました!

参加に悩んでいる方は、ぜひともご一読ください!

岡本 大樹
北海道大学医学部医学科3年

ーー岡本さんは昨年『STARTUP CITY SAPPORO ACADEMIA(以下、ACADEMIA)』のBASIC編とADVANCE編に参加されていましたよね。なぜ参加することにしたのでしょうか?

今までこの世に存在しなかった新しいサービスを自分で作って、多くの人に使ってもらえて、その結果人の役に立つことに憧れがあったんです。その起業への憧れは漠然としてましたが、早く近づきたい、やってみたいと思っていました。でも、そもそもアイデアが必要とされているかだったり、どうやってアイデアを実現するのかだったり、分からないことだらけでしたね。そこで、SCSが学生向けに提供するプログラムACADEMIAを知り、学生対象だったので参加のハードルも低かったのもあって、参加することにしたんです。

ーーすごい行動力ですね!私なら、社会人になってからでいいや〜と思ってしまいます。

社会人になると、仕事をしていたら時間がすぎるのもあっという間だし、結婚などのライフイベントがあったり…起業したいと思いながらもすぐに30歳になってしまうと思ったんです。

大学生のうちに、こういったプログラムに参加したり起業にトライしたりすることは、例え事業に失敗したとしても自分の経験になりますよね。就活にも有利になるかもしれません。そう考えると、大学生の内にチャレンジすることは、全くリスクがないなと思ったんです。

ーー今年は起業家に話を聞くプログラムが独立し「START TALK」という全7回のプログラムになっています。去年、起業家トークを聞いて、どうでしたか?

起業家の話を動画サービス等で拝見することはありましたが、実際に同じ場で話を聞いたり、話をしたりすることはありませんでした。すごく起業に関する生々しい話が聞けました。特に、株式会社ランドスキップ代表取締役の下村さんや、株式会社MILE SHARE CEOの森田さんのお話が強く印象に残っています。

▲昨年の様子※今年はオンラインのみの実施となります。

ーー具体的にはどんな話ですか?

今まで、起業している人たちって失敗せずにスマートに進めていくイメージがあったんです。実現したい世界までの道筋が見えていて、ステップも分かっている…みたいな。でも実際に話を聞いてみると、全然違ったんです。実現したい世界は描けているけれど最初からステップが見えているわけではなくて、1つやってみて駄目だったら次の手段…というように、まずやってみてその先の課題を解決していくのが起業家だったんです。印象が180度変わりました。

ーー想像していた姿とは違ったようですが、ガッカリはしませんでしたか?

逆にカッコイイと思いました!お話を聞いた起業家の皆さんから「どうしても実現したい」という熱い想いを感じましたし、発する言葉の裏にある力強さの理由は、障壁を乗り越えてきたからだったんです。

ーーしかも、札幌・北海道で起業されているというのは心強いですよね。

はい。話もより一層身近に感じました。プログラム終了後も、悩んでいることを相談すると、皆さん同じ道を通ってきたようで、とても参考になるアドバイスをくれるんです。親身になって話を聞いてくれて、まさに、起業家としての先輩のような存在です。憧れの人が近くにいるというのは、大きいですよね。面と向かって会えたのも良かったです。

※昨年はオフライン・オンライン両方開催でしたが、今年はオンラインでの開催となります。

先輩起業家の話を聞いていると、事業の実現には情熱もすごく大事だということが分かりました。情熱が大事なのであれば、自分にもできると思えましたね。

▲昨年の様子※今年はオンラインのみの実施となります。

ーー岡本さんはADVANCEにも参加されてましたね。事業アイデアの審査通過後、プログラム内ではオンライン講義とメンタリングを受けたとのことですが、どんなアイデアで審査通過したのでしょうか?

コロナ禍で大学の図書館等が閉鎖してしまい、勉強場所として相応しいサードプレイスがありませんでした。その課題意識から、勉強場所を求める大学生に対して、安く使える場所を提供するサービスを考えていました。

ーー実際にADVANCEに参加してみてどうでしたか?

壁に直面し続けました(笑)

アイデアを実際に実現する際には、踏まなければならないステップがあることを学びました。まずニーズがあるのか、課題検証を行います。これはアンケートやヒアリングで実際のニーズを探ります。そこで課題が見つかったら、それに対してのソリューションを複数考え、ベストを選択していく、というステップです。

北大生みんな勉強ができるサードプレイスがほしいはずだと思ってスタートしたアイデアなので、とにかく大勢の北大生にヒアリングしました。友人にも協力してもらい、1年生から4年生まで、多くの学部に話を聞き、最終的には100人以上になりました。

ーー1週間で100人ですか!?がんばりましたね…!!

課題検証一つとっても、いろんな学びがありました。例えばアンケートもとりあえずとればいいというわけではないんですね。もちろん、証明するデータの一つとしてある程度まとまった量としては必要です。それよりも、一人ひとりに深く聞くことがとても重要でした。

「こういうの作ろうと思う」というと、大抵の人は「いいね!」と言ってくれるんですが、実際に使いたいのかとか、どこが良いと思うのかなど聞いていくと、本当に何を思っているのかを知ることができます。

ーー実際にヒアリングしてみて、どうだったんでしょうか?

そうやって課題検証をしていくと、小樽など地方に住んでいる学生が、自分の家の近くでサードプレイスがほしいと思っていたことが分かり、実際にサードプレイスを作ったところで使用者は最大でも数十人ほどしか利用しないだろうと予想が立てられました。そのことをメンターに報告したところ、「市場規模が小さいから、投資家の視点から見ると、投資しにくいよ」と言われたんです。

ーー随分バッサリ言われるんですね。私が言われたら、ちょっとショックかも…

少しショックでした(笑)

でもプログラム内での講義で、「SmartHRは、課題検証とソリューリョン選択のステップを11回もやった」と聞いていたので、絶対にトライアンドエラーは発生するし、人の役に立つサービスを作るためには必要な手順を踏んでいるなと思ったんです。

ーーなるほど。アイデアが一旦白紙になってから、今取り組まれているサービスにたどり着いたんですね。そのアイデアについて教えてください。

患者が、家に帰っても医者の説明を見返すことができるサービスです。

医者は専門用語を使って説明するケースが多くありますが、医学部のカリキュラムの中に「患者に分かりやすく説明する」ことに重きをおいた授業はあまりないと感じました。患者は、専門用語を使って話されてもよく分からなくて、家に帰ってから不安に思うことがあります。それを解決したいと思っています。

ーー確かに、メモをとればよかったと後になって後悔するんですよね。

解決方法は2つ考えています。1つは、手術の説明など患者の病状に影響せず決まったことを言う場合には、説明動画を作成します。もう一つは、医者の説明をPCで録音し、自然言語処理を通して言語化し、印刷するという方法です。

ーーそのアイデアの、メンター陣の反応が気になります。

その時は「患者のスマートフォンで録音して、それをテキスト化して持って帰れるようにする」というアイデアだったんですが、メンター陣の反応は50/50でした。同じ内容を相談しても、それぞれの知見からアドバイスをくれます。だから全員同じアドバイスのこともあれば、違うこともあり、あくまで自分が決断するための判断材料をくれているんだな、と思ったんです。頂いたアドバイスを自分なりに消化して、このアイデアでいくことを決めました。

ーーその後、DEMODAYで優勝されてますね!

とっても嬉しかったです!初めて自分でゼロから作ったものを発表して評価されました。実際に頂いた講評を聞いても、事業の内容を評価されていて、自分の事業に可能性を感じてくれたことが心底嬉しかったんですよね。自分がおもしろいと夢中になっていることが伝わったんだと思います。

▲昨年度のDEMODAYの様子

実は、このDEMODAYの前に、別の団体が行っている創業サポートプログラムに別のアイデアで参加していたのですが、全然ダメだったんです。地方でサッカーに打ち込む中高校生は、指導者の格差やスポーツに関する情報格差があるので、それを解消するようなサービスというアイデアでした。

プレゼンをしていると、分かるんです。審査員に全然刺さってないんですよね(笑)

ーーサッカーのアイデアと、DEMODAYで優勝したアイデアは、何が違ったと思いますか?

サッカーのときは、事業を作る上で必要なステップを踏まなかったんです。自分だけの経験から思った「こういうのあったらいいな」でしかなかったところだと思います。

ーー今後のビジョンを教えてください。

患者に分かりやすいかたちで医療サービスを還元することで、患者一人一人が自信を持って医療と関われる世界を作りたいと思っています。そのためには、まず現場で使われないと意味がないので、実際に北大の先生にヒアリングしながら、サービスを作っていっています。

ーー今年の『SCS Startup School』に参加を検討している方は、どんな準備が必要でしょうか。

何もアイデアのない状態で参加する、というので良いと思います!

漠然と起業に興味があるとか、何か作ってみたいと思っている人が、次の一歩を踏み出せる場です。一人で進めていくよりも、このプログラムを通じて、普段会えないような経営者とお話できたり、メンターとの話を経て成長できました。

また、DEMODAYが終わったあとに、プログラムで出会った同じ北大医学部の人と、起業部を作ったりしました。熱い同年代と会える場所でもありますよ!

SCS Startup Schoolへの申込みはこちらから

https://scs-startupschool.com/

ライター:SCS事務局

岡山ひろみ

札幌出身、大樹町在住の猫を愛するWEBライター。