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いま注目される、オープンイノベーションとは?

いま注目される、オープンイノベーションとは?

最近耳にすることが多くなった「オープンイノベーション」という言葉。直訳すると、開かれた革新?なんとなくのイメージしか浮かばない・・・という方も多いのではないでしょうか?ただ、最近はこの「オープンイノベーション」がスタートアップ界隈を中心に注目を集めています。今回はそんな「オープンイノベーション」について見ていきたいと思います!

オープンイノベーションとは?

そもそも「オープンイノベーション」とは何でしょうか?論文や書籍などで様々な定義がなされていますが、ざっくりと説明すると、企業が組織の枠を超えて、外部の知見や技術、アイデアなどを活用し、新たな価値を生むモノやサービスを創り出すことです。

実際には、関わる主体は様々です。大企業と中小企業やスタートアップ、大学などが一対一で連携することもあれば、複数の企業が集まって開発が行われたり、自治体主導で進められたり、と様々な形態があるのですが、ここではそれらを全部ひっくるめて「オープンイノベーション」と呼ぶこととします。

なぜ今注目が集まっているのか

そもそも一昔前までは、一企業が単独で研究開発を行い、新たなモノやサービスを自前で創り出すというのが圧倒的な主流でした。この自社の研究・技術のみで画期的な製品やサービス、ビジネスモデルを開発する手法は、外部の知見や技術を活用するオープンイノベーションの対義語として「クローズドイノベーション」と呼ばれます。

ではなぜ主流だったこの「クローズドイノベーション」という手法のほかに、新たな「オープンイノベーション」という手法に注目が集まってきているのでしょうか?理由は大きく分けて次の二つが考えられます。

 1.自前主義が限界に達してきている
 2.自社が自分達のサービスを否定することが難しい

1については、一つの製品やサービスの寿命がどんどん短くなってきていることが原因です。広告やレコメンド機能の精度が高まっている今、ユーザーは欲しいものに簡単にアクセスでき、すぐに「ポチる」ようになってきています。これは、昔に比べて欲しい情報がすぐに手に入るようになったおかげで、ユーザーの移り気が加速しているとも言えます。

その結果、たとえ企業が汗水を垂らして製品やサービスを開発しても、そこから果実を得られる期間が短くなってしまうのです。そのため、企業は競合に負けないように、息つく暇もなく、新しい製品やサービスを生み出さなければならなくなりました。なので、開発を速める手段として、外部に既にある知見や技術を活用するオープンイノベーションへの注目が高まっている、ということが言えるかと思います。

2については、そもそもイノベーションにも持続的なイノベーション破壊的なイノベーションの二種類があるというのが前提としてあります。

持続的なイノベーションとは、既存の市場における製品やサービスの改善を繰り返し行うことで新たなものを生み出したり、新たな市場を開拓したりすることです。

一方で時折スタートアップが起こす破壊的なイノベーションというのもあります。これは、既存の市場・製品にとって変わるような、新たな製品やサービスのことを指します。

一般に、企業は自分達の製品やサービスを否定しづらいため、持続的なイノベーションに走りがちです。ただ、知らぬ間に業界を覆すような破壊的なイノベーションが外部で起き、取り返しのつかない状況に追い込まれることもあります。

よく例に出されるのが、BlackberryとiPhoneの事例です。2000年代半ば位までは、スマートフォンの市場はBlackberryが席巻していました。2007年にiPhoneが初めてリリースされた時にも、機能面で劣るiPhoneに対して、Blackberryの役員はそれほど警戒していなかったと言われています。

ところが、その後わずか数年で風向きが変わり始めます。iPhoneの機能がBlackberryを遥かに上回り、全く追いつけないところまでいってしまったのです。その結果、圧倒的なシェアを誇っていたBlackberryがあっという間にそのシェアを奪われることになってしまいました。

このように、企業がこれまで培ってきたものを根底から覆すような開発を起こしづらいことをイノベーションのジレンマと呼んだりもします。既存の市場にとって変わるような破壊的なイノベーションを起こすうえでは、外部の視点を取り入れた方が確度が高まることからも、オープンイノベーションが重要であると言うことができそうです。

大企業の強み・スタートアップの強み

ここまでで、オープンイノベーションの効用について、

▼どんどん加速する市場の変化に対し、開発スピードを速めることで対応できる
▼自社では気づきにくい視点で破壊的なイノベーションを起こす製品やサービスを作れる

といったことを説明してきましたが、ここでは大企業やスタートアップがオープンイノベーションを利用することでどんな効果が生まれるのか、という側面からオープンイノベーションをさらに深掘りしていきたいと思います。

大企業の大きな特徴としては、やはり使えるリソースがスタートアップと比べて段違いにあるということだと思います。まず、資金面で投入できる額が半端なく多いです。これはキャッシュレス決済の競争でのPayPayの動きを見ても明らかです。PayPayはキャッシュレス決済サービスの中ではかなり後発でしたが、圧倒的な資金を投入することで市場のシェアを奪っていき、瞬く間に業界シェア一位を達成しました。このように投資勝負になれば、大企業側に圧倒的な利があります。

また、人材面においても、少人数が複数の役割を担いながら事業を回しているスタートアップと比べると、大企業の人的リソースは多いため、優位性があります。

そして、何よりも長年築き上げてきた信用やブランド力があります。スタートアップがどれだけ素晴らしい製品やサービスを作ってもこの部分がボトルネックとなって使ってもらえない、ということも多々あるため、この点でも大きな差があります。

反対に、大企業の弱みとしては、どうしても短期的な利益を求めがちになってしまう、という点があります。上場企業であれば、株主に対して説明責任があるため、どうしてもすぐに利益を出すということにフォーカスしてしまいがちです。

また、部署が多く縦割りになりがち、というのはよく言われることかと思います。そのため、決裁までの時間がかかり、意思決定が遅いということもよく言われています。

加えて、社内の評価制度が確立されているなどの理由から、組織文化として、失敗したくない、というマインドが強くなる傾向にもあります。そのため、リスクの高い事業に挑戦することに消極的になりがちになってしまうといった現状もあるのかと思われます。

この点、スタートアップは最大の強みとして、意思決定のスピードが速く小回りが効くという特徴があります。また、長期的な視点でリスクを背負うマインドがあるので、イノベーションを起こしやすいということが言えると思います。こういったスタートアップの強みと、大企業の強みである資金・人材・ブランド力が上手く混ざり合うことで、イノベーションが加速していく・・・オープンイノベーションにはそのような役割が期待されています。

街に、もっとチャレンジを。街からもっと、イノベーションを。

こちらはSTARTUP CITY SAPPORO事務局のスローガンですが、オープンイノベーションの手法を用いることで、企業とスタートアップが互いの強みで弱みを補完し合い、イノベーションが加速する・・・そんな流れを生み出していきたい!という思いから、実はSTARTUP CITY SAPPORO事務局でもオープンイノベーションプログラムを展開しています

オープンイノベーションを生み出すプラットフォーマーの役割を担い、道内企業が抱える課題、または札幌や北海道の地域が抱える社会課題をスタートアップのサービスやプロダクトを用いて解決に結びつけたり、企業や行政が開放するアセット(資産)を用いて新規事業を生み出したり、といったことを行っています。札幌からもオープンイノベーションの手法を用いた事例を生み出せるように、頑張っていきたいと思っています!

オープンイノベーションの他にも、STARTUP CITY SAPPORO事務局では、様々な事業を展開しています!皆さまからのご相談や問い合わせを常時受け付けていますので、下記リンクよりお気軽にご連絡ください!

問い合わせフォーム:https://startup-city-sapporo.com/contact/

最後までお読みいただきありがとうございました!