SUMMARY

2022年度の取組結果

過去最多となる11件の実証実験を採択!
海外企業からの応募や、実証実験を通じた事業成長事例も生まれ、成果に繋がる取り組みとして着実に拡大

3年目となる2022年度は採択件数11件と、昨年度の4件から大幅に増加。
イギリス発スタートアップ「有限会社what3words」の日本進出や、「株式会社Smart119」のさっぽろ連携中枢都市圏10自治体での実証実験など、さっぽろ連携中枢都市圏の強みを活かして事業成長をサポートしました。

募集課題

共通テーマ

Common Theme
さっぽろ連携中枢都市圏全体の課題
  • 行政DXの推進
  • 交流人口・関係人口の創出

個別テーマ

City Theme
さっぽろ連携中枢都市圏内12市町村個別の課題
  • 公共空間の利活用、賑わい創出
  • 公共交通機関の利用促進
  • 空き家対策
  • 子育て支援の推進
  • 移住・定住の促進
  • 新しい観光サービスの創出
  • 防災対策
  • 地域内の消費行動促進策のスマート化
  • 救急要請の最適化
  • 除雪オペレーションのスマート化
  • 地場産品のPR・販路拡大
  • スマート農業

採択プロジェクト

市民からの問合せ地点を正確に把握する位置情報サービス

対象課題

行政DXの推進

実証実験内容

市民から電話で寄せられる「市内のある地点で問題が発生した際の問合せ」に対して、問題が生じている現場の正確な位置が分からず急行できないといった事案が発生している。

そこで、市民からの問合せ地点を正確に伝えられるようにしつつ、対応する市職員側の負担軽減に寄与しうる「what3words」を導入し、上記課題の解決につながるか実証実験を行う。

微生物を使用した「スマートコンポスト」の屋外飲食イベント設置

対象課題

行政DXの推進

実証実験内容

温室効果ガス排出量の削減や環境負荷軽減が世界的に取り組まれる中、札幌市においても環境に配慮した取り組みが推進されている。komhamでは、独自開発の微生物群「コムハム」を使用し生ごみを分解処理する「スマートコンポスト」を提供しており、生ごみ投入量や温室効果ガス排出量の観測ができるため、設置効果検証を目的に、NoMapsの屋外飲食イベントにスマートコンポストを設置し、来客者に使用してもらうことで、ユーザービリティの確認や課題の洗い出しと温室効果ガス排出量の削減効果などを実証実験を通じて検証する。

ARを活用した子供向け施設のプロモーション

対象課題

新しい観光サービスの創出

実証実験内容

町内に令和5年5月にオープン予定の「子供室内遊戯施設」があり、多くの利用者が見込めるようにプロモーションを図る他、オープン後も継続して利用者の増加が見込めるような運営やイベント開催の検討が課題となっている。そこで、ビーブリッジ社が提供する「coconey」を用いて、ARなどの最新のテクノロジー技術を活用することで、スポットやエリアの価値向上や賑わいの創出のための実証実験を行う。

アートイベントでのスタンプラリー実施、来場者の周遊分析

対象課題

公共空間の利活用、賑わい創出

実証実験内容

2024年1月に6年半振りに開催するアートイベント「札幌国際芸術祭2024(略称:SIAF2024)」に向けて、冬期イベント時の来場者の周遊促進方法について検討している。

2024年1月のイベント本番に向けたプレイベントとして、雪まつり開催期間中の札幌の冬とアートを巡るスタンプラリーを実施し、来場者の周遊分析を行う。

農家・ハンターの情報連携システムによりシカの農作物被害を防ぐ

対象課題

行政DXの推進

実証実験内容

エゾシカによる農作物被害対策として、Fantが開発するシステムを利用した、農家からハンターへの駆除依頼発信のほか、ハンター同士の情報連携機能も活用し、実証実験による効果検証等を行う。

デジタルプラットフォームを活用した市民意見集約

対象課題

行政DXの推進

実証実験内容

全国的に市民参加型のまちづくりにおいて、デジタルプラットフォームを活用し意見集約や合意形成などを行う事例が出てきている。札幌市においても、Groove Designsが提供するデジタルプラットフォーム「my groove※」を活用することで、地域住民のまちづくりへの参加を促し、参加のすそ野を広げることが出来るのか検証する。

※my grooveとは、地域で活動する人々のアクションと共創を支援するデジタルプラットフォームのこと。

空き家対策「すまいの終活ナビ」の導入

対象課題

空き家対策

実証実験内容

放置された空き家に起因する問題が地域課題となっている一方で、所有する家屋を処分したり、賃貸・売却したりすることは、多くの市民にとって馴染みのない経験であり、空き家の処分や管理をどのように進めていけばよいか分からないという声を多く聞く。

クラッソーネの提供する「すまいの終活ナビ」を導入することで、家屋の処分や管理について意思決定や、空き家の適正な管理に寄与するか検証する。

地下鉄各駅を周遊するデジタルスタンプラリー企画の実施

対象課題

公共空間の利活用、賑わい創出

実証実験内容

市営地下鉄の乗車機会創出や、イメージアップにつながるような施策として、地下鉄各駅などを周遊するデジタルスタンプラリー企画を行い、地下鉄の利用促進につながるか検証する。

地場野菜を用いた「完全栄養食」の開発

対象課題

地場産品のPR・販路拡大

実証実験内容

新型コロナウイルスの影響により、飲食店などでのまとまった農産物の需要減少や価格下落、後継者不足など多くの問題を抱える一次産業を活性化するために、町内の地場野菜を用いた「完全栄養食」の味噌汁を開発する。道内で試食会やテスト販売を行いつつ、北海道の地場産品を通じた健康寿命の延伸に寄与できるように販路拡大を目指す。

AIカメラを活用した高齢者の健康づくり

対象課題

行政DXの推進

実証実験内容

市内にある、高齢者の健康増進や社会参加等を行う地域活動拠点において、AIカメラを活用した高齢者の健康づくりを行う。具体的には、AIカメラを活用することで、転倒しにくい体づくりを行ったり、体の可動領域がどれだけ広がっているかをAIカメラで判定し、健康づくりにどれだけ寄与できるか検証する。

次世代救急システムによる救急搬送業務の効率化

対象課題

救急要請の最適化

実証実験内容

救急指令センター、救急隊、病院間のリアルタイムでの情報共有を可能にする、救急医療支援システム「Smart119」を導入し、圏域内の救急搬送業務の効率化、最適化、質の向上に向けた実証実験を行うほか、AIによる救急の需要予測の効果検証も行う。