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【RECRUIT HOKKAIDO】第二回:株式会社ファームノート

スタートアップ企業が生まれ育つ環境がどんどん整っている札幌と北海道。2018年からはOpen Network Lab HOKKAIDOというアクセラレータープログラムが、2019年からは札幌市が主導するSTARTUP CITY SAPPOROが始まり、2020年には『札幌・北海道スタートアップ・エコシステム推進協議会』が設立、『スタートアップ・エコシステム推進拠点都市』にも選出されています。

そんな、札幌・北海道にある素晴らしいスタートアップ企業を、道外にもっとお届けしたい!就職したい人を探したい!そんな【RECRUIT HOKKAIDO】シリーズ、第二回目は株式会社ファームノート(本社:北海道帯広市 代表取締役 下村瑛史 以下、ファームノート)。2013年11月に設立された農業IoTソリューションカンパニーです。「世界の農業の頭脳を創る」を理念に、「Internet of Animals」の世界を実現するため、クラウド牛群管理システム「Farmnote Cloud」や、牛用センサーデバイス「Farmnote Color」の提供をしています。

クラウド牛群管理システム「Farmnote Cloud」では、スマートフォン・PC・タブレットで、いつでもどこでも牛群の情報を記録・分析・共有を可能にしました。

牛用センサーデバイス「Farmnote Color」では、リアルタイムに牛の活動情報を収集し、取得したデータはクラウドに保存・分析されます。活動・反芻・休息といった牛の行動を分類したり、繁殖で重要な発情、疾病の疑いなど注意すべき牛を自動的に選別しスマートデバイスに通知します。データは人工知能が個体別に学習し、個体差を考慮して分析を行うためデータが増えるほど精度が高い異常検知が可能になります。

そんな製品を開発・運営しているファームノートからは、絶賛大募集中であるWebエンジニアの永沼智比呂さんと、データ分析エンジニアの久保まゆみさんに、お話を伺います。取材は、ファームノートの札幌オフィスがある、EZOHUB SAPPOROにお邪魔しました。

写真左:
永沼智比呂さん/Webエンジニア(2015年4月入社)
FarmnoteのバックエンドからAPI、フロントエンドまでを一気通貫して保守、機能開発、パフォーマンス向上の面倒を見ています。

写真右:
久保まゆみさん/データ分析エンジニア(2015年12月入社)
牛に装着した加速度センサーから送られるデータと飼養データを用いて牛の発情検知・行動解析を行っています。前職ではGISによる解析・データの可視化を行っていました。

聞き手:岡山ひろみ(SCS事務局)

社長とメンバーと会社の未来を議論する―3拠点の距離を感じさせないワケは?

岡山:
本社は北海道帯広市に、他にも東京、札幌、鹿児島にオフィスがありますよね。

久保さん:
東京はいわゆるオフィス感はありますけど、本社の帯広は牧場と行き来することが多いのでつなぎがあったり、商品の発送準備のダンボールが山積みになっていたり、突然お客様からお肉が送られてきたりするんです。

永沼さん:
今はないですが、以前は発送待ちの商品が入っている段ボールで1階が埋め尽くされてたり。

岡山:
拠点がいくつもあると、コミュニケーションが大変ではないですか?

永沼さん:
そんなに困ったことはないです。ツールとしてはSlackとGoogle Meetを使っています。開発チームは、Google Meetを繋ぎっぱなしで開発したりしますね。

久保さん:
定期的にオンラインで顔を合わせてます。毎日の朝礼と夕礼、週1全社ミーティング、それに懇親会もあります!顔を見たほうが話しやすいですよね。新型コロナウイルスの流行で集まる機会が減ってしまいましたが、基本的にはみんなで本社に集まる機会を大切にしています。

岡山:
メンバーがお互いのことを信頼して会社のことが好きなんだと伝わってきます。

永沼さん:
他にも、代表の下村と話す会、というのをやっています。1回につき4〜5人の従業員が呼ばれて、会社の未来を議論をするんです。

久保さん:
職種や拠点がバラバラなメンバーが呼ばれるので、社長と話してると言いつつ他のメンバーと話してるような感じで。仕事に対する思いとか、将来のこととか話しながら、お互いのことを知っていく機会になってます。

この会社がどうなっていくのか近くで見たくて入社を決意した。

岡山:
どうしてファームノートに入社したんですか?

久保さん:
ちょうど仕事を探していたタイミングでした。
元々データ解析が好きでやりたかったのと、一次産業に憧れがあったんです。以前も、林業や森林のデータ解析をしていましたから。

岡山:
そうだったんですか!でも、同じ一次産業といえど林業と酪農ってかなり違うような…

久保さん:
そうなんですよね。森林はやっていたけど牛をやったことないですし、自分が役立つのかな?という心配はありました。ただ、面談を重ねて、社長の人柄もあり、何をやるのかハッキリ分かっていませんでしたが、まぁ一旦良いかなと思って(笑)社員がまだ20名くらいの規模のときの話です。

永沼さん:
僕は久保の8ヶ月前に、知人から誘われたのがきっかけで入社しました。3〜4人の社員と面接して当日内定をもらったんです。話している中で、おもしろそうな人がたくさんいて、この人たちと一緒に働くのはおもしろそうだと思ったことが決め手でしたね。当時代表だった小林(現 株式会社ファームノートホールディングス代表取締役)もインパクトのある発言ばかりで、「本当におかしなことを言うな〜」と。この会社が今後どうなるか、近くで見ていたいなと思いました。

岡山:
ファームノートのどんなところが好きですか?

永沼さん:
やっぱり、一緒に働いているメンバーといろんなことを乗り越えて仕事をするのが楽しいんです。スピード感のある開発で、振り返れば無茶苦茶なことも結構やってきて、いま生き残っている。例えば社内にハードウェア開発のことをほとんどわかっている人間がいない中でハードウェアをつくったのもそうです(笑)

岡山:
スタートアップならではの泥臭さを感じます!

永沼さん:
そうですね。綱渡りの中で生きている感覚もあります。あと、小林が”持ってる”んですよね。

久保さん:
そうですね。いろんな危機的状況があったとしても、なんとか乗り越えられるというか…。

岡山:
運も実力の内、というやつですか…!

「答えは現場にある」牛舎を目の前に膝から崩れ落ちたことも。

岡山:
忘れられないエピソードはありますか?

永沼さん:
3〜4年前の事です。ファームノートでは、帯広の本社に従業員が全員集まる半期に1回の「全社会議」の日と、ちょうど台風が重なった事がありました。北海道に台風が上陸することはなかなかないのですが、大きな台風が接近していて、JRも道路も全て止まっていたんです。
それで、「これは行けないな…」と思っていたら、当時の代表だった小林から、「何としてでも来て!」と言われ…唯一残されていた空路で、新千歳空港→羽田空港→とかち帯広空港で帯広まで行く羽目になりそうだったことですかね…。
結局、新千歳に到着した頃に「陸路が空いている!レンタカーで来てくれ!」と連絡が入り、命の危険を感じながらレンタカーで帯広本社まで向かいました…

岡山:
小林さんの情熱を感じられるエピソードですね(笑)

久保さん:
商品の開発時は、牛の活動データを取得するための機械をつけて2週間に1度交換を行っていました。私は札幌勤務なので、現場に張り付いて牛を見ることができないですし、そもそも開発期間が短すぎて帯広に行く時間をなかなかつくれなかったんです。

▲Farmnote Colorではこのようにウェアラブルデバイスを装着し、行動データを見ている

岡山:
どれくらいのスピード感だったんですか?

久保さん:
基本的に研究所で3年かけてやるようなことを半年やそこらでやっちゃうんです。研究所ではまず半年かけて文献を読みどういう実験データをとるか考えて、2年目でデータが溜まり、3年目でようやく成果が出るくらいのスパンなんですよね。
それがこのときは「リリースするから3ヶ月で解析やって!」みたいな(笑)今あるデータでなんとかつくる、っていう怒涛の日々でした。

永沼さん:
「これ来月出すってホント?」っていう声が社内から出ましたね(笑)

岡山:
まさにスタートアップらしいエピソードですよね。このスピード感があるから大企業には成し得ないことができるんだと感じます。

久保さん:
乳牛用をリリースしたあとで、肉牛や育成牛用を作っていったんですが、「このデータ、なんかへんだな…」ということがあって。どうしても分からないので、そのデータが出ていた牧場に行ってみたんです。そうしたら、想定していた状況と全然違ったんですよ。

久保さん:
まず牛舎の設計です。餌の高さが床から近い位置にあることを想定してアルゴリズムを組んでいましたが、それがデフォルトじゃなくて、想定していた位置とは全く違った位置に餌がある場合もあります。それに毎日同じものを食べさせていることを想定して組んでいましたが、餌をイレギュラーに変える牧場もあり、普段と別のものを食べると牛が想定外の動きをして…。「これは予め設計していたアルゴリズムがうまくいかないはずだ」と、想定していなかった状況を目の当たりにして、膝から崩れ落ちました。

岡山:
「Farmnote Color」は乳牛・肉牛に対応し、それぞれの育成牛でもOKで、飼養形態もフリーストールやフリーバーン、つなぎ牛舎で利用が可能だと思うのですが、それぞれに苦悩と調整があったということですね…!

久保さん:
改めて現場を知る重要さを認識しました。色んな環境があることを知っておかないと、気をつけなきゃいけないポイントさえ分かりませんから。こんなにも変数が膨大だと知っていたら、製品化できていなかったかもしれません。怖いもの知らずだったから挑戦できました。

岡山:
実験や研究したデータが会社の利益に結びついて行くという実感は、研究所ではなかった経験ですか?

久保さん:
「研究やデータが利益を生み出す」というよりは、「製品を売らないと取れないデータがある」と強く感じましたね。研究は環境を整えて目的にあったデータばかりとるのですが、社会実装ってそうじゃないんですよね。だから製品開発に必要なデータは、研究所を100個持っていても集めることができないデータなんです。つまり、異なる100件の農家や生産者様が製品を使って下さるから多様なデータがとれて、そのデータを用いて製品にフィードバックする。このサイクルができるのは民間企業だけですね。

岡山:
会社を信じて製品を最初に買ってくれた農家さんがいるから、いまの製品があるんですね。

久保さん:
そうなんです。集めたデータから「これなら牛の発情も検知できる!」と思ってリリースしますが、なかなか思うような検知ができず…開発者として信じて待つ時期があると知りました(笑)その後はお客様よりも早く「Farmnote Color」が検知したり、お客様が「Farmnote Color」の通知で牛の繁殖に気づいたりすることがあり、やっとお客様の役に立てたと胸をなでおろしました。

牛に詳しくなくても大丈夫!泥臭くておもしろい、ファームノートへぜひ!

岡山:
お二人はどんな人と働きたいですか?

永沼さん:
やっぱり会社のビジョンを大切にしているので、それに共感してくれる人ですね。個人的には、話すのが苦手じゃない方と働きたいです。ちなみに、牛のことはだんだん分かってくるので、牛に詳しくなくても大丈夫です!

久保さん:
IoTは泥臭いので、現場が好きな人に来てもらいたいですね。データ分析スキルはありつつ、現場が好きな人。やはり、答えは現場にあったりするので。

岡山:
最後に一言お願いいたします。

永沼さん:
気になったら飛び込んでもらいたいです。おもしろい体験ができると思いますよ!

久保さん:
既存のデータではなく、自分がとりたいデータをとれるのがファームノートの魅力です。唯一無二のデータも持っていますし、こういう環境はなかなかありません。一次産業に興味がある方におすすめです!

募集要項

■Webエンジニア

【業務内容】
Farmnote アプリケーション本体の開発を除くすべての開発/運用業務外部システム接続と運用業務を中心とした、 Farmnote の下支えのためのエンジニアリングを行います。
・API開発 (Ruby on Rails)
・インフラ構築/運用 (AWS/Linux)
・外部基幹システムとのデータ交換システムの要求定義から設計、実装、テスト
・他社製ソフトウェアとの接続システム開発(農業機械の制御ソフトウェアや Farmnote 競合製品からのデータインポートなど)
・BI ツール(PowerBIなど)や Salesforce との接続
・Farmnote システム導入時のデータインポート作業
・農協などの組織や、大規模畜産農家向けの受託システム開発
・上述の各システムのインフラ構築と運用保守業務

【勤務地】
帯広、東京、札幌

【開発環境】
外部基幹システム連携
・Java / Spring Batch / Spring Integration / Gradle
・PostgreSQL ストアドプロシージャ
・※JP1 や hulft、Oracle などの商用製品は利用しません
農業機械ソフトウェア連携
・VisualStudio / C# / Java
インフラ設計/運用保守など
・AWS (Lambda, CloudWatch, SNS, IAM) / Dockerなど
・メールサーバー管理
・ドメインやSSL証明書の管理
・iOS や Android の developer 登録や各ストアへのリリース

【必須経験 / スキル】
・オンプレミスあるいはクラウドでの運用経験
・上流から下流までの受託あるいは社内システム開発経験

【あると望ましい経験 / スキル】
・Spring を利用した Java 開発経験
・Docker のプロダクション利用
・Spring Integration によるデータ交換システム開発経験

【求める人材】
・既存の分野に新しい技術でイノベーションを起こし、社会に貢献したいという方
・新しい知識にも貪欲になり吸収する方
・仲間を大切にし、チームで成果を上げられる方
・挑戦し、常に成長を求めている方
※農業・酪農畜産に関する知識や業務経験は必須ではありません。

■データ分析エンジニア

【求める人材】
・既存の分野に新しい技術でイノベーションを起こし、社会に貢献したい方
・新しいサービスの開発に意欲的に取り組める方
・仲間を大切にし、チームで成果を上げられる方

【業務内容】
・Farmnote、Farmnote Colorと農業周辺のデータを用いたサービスの開発
・既存のFarmnote、Farmnote Colorの分析アルゴリズムの改善、お客様対応
・異常検知・多クラス分類アルゴリズムの開発
・検知性能評価の枠組みの開発

【必須経験 / スキル】
・基本的な統計解析、機械学習の知識
・データ分析、可視化に必要なプログラミングスキル
・現地調査、データ収集作業に意欲的に取り組めること
・普通自動車第一種運転免許

【望ましい経験】
・統計解析、機械学習を用いた開発経験統
・機械学習ソフトウェアの導入とそれらを利用したデータ分析の経験
・デジタル信号処理の知識、開発経験
・分散処理技術(Hadoop等)の知識、開発経験

【開発環境】
プログラミング言語
Python・R・Java・JavaScript・Go・shell script・PHP

データベース
PostgreSQL・BigQuery・InfluxDB

パブリッククラウド
GCP
Dataflow・Cloud Storage・Cloud Composer・Compute Engine・Cloud Pub/Sub・BigQuery

AWS
Lambda・S3・Elastic Beanstalk・RDS

フレームワーク
Apache Beam

業務ツール
Slack・Zoom・Google Meet・GitHub・Confluence・CircleCI

【勤務地】
帯広、東京、札幌

ライター:SCS事務局

岡山ひろみ

札幌出身、大樹町在住の猫を愛するWEBライター。